熊坂てつ 議会レポ−ト


2007年7月発行 第47号
<WEB版>

決意をあらたに 4期目にチャレンジ!

議会活動3期12年の実績と経験を活かし、
これからも愛川町のために全力投球します!


町のサイフはひとつ

「誰でも福祉や教育が充実した町に住みたいという願いは同じです。でも、町のサイフはひとつ、家計と同じです。あれもやりますこれもやりますとは簡単に言えません。町も議会も、将来のことを考え、本当に必要なものを住民の意見をよく聞いて決める、それがこれからの時代の町政の在り方です。」と4年前私は書きました。

あいつぐ増税で悲鳴

しかし、その基本的な考えに変わりはなくても、いま状況はさらに厳しくなっています。
とくに年金生活者は、去年、今年とあいつぐ増税で悲鳴をあげています。定率減税の廃止や老年者控除の廃止に加えて住民税の増額があったことから、6月だけで400人以上もの方から「どうしてこんなに税金が上がるのか」「計算が間違っているんじゃないか」と町に問い合わせがありました。

将来への不安

医療や介護のことも心配になります。これからは療養病床が削減されたり、特養老人ホームに入れない人が増えることが予想されます。
ニート、フリーターなどの所得格差の問題やシングルマザーへの支援、いじめや学力の低下、産業・経済や交通の問題、さらには地方分権と道州制の中で小さな町の将来が案じられます。

市町村の責任

これからは地方分権=市町村の時代です。子育てや教育、高齢者の介護や障害者の支援など生活に密着した住民サービスは市町村が責任を負うことになります。保育園や老人ホームへの入所に待機者を出すようでは行政としてすでに失格です。しかも、他市町村と比べてサービスが見劣りするようだと、すぐ住民から苦情がやって来ます。
ましてや、増税につぐ増税です。増税するならサービスも上げてほしいというのが、庶民のせめてもの願いではないでしょうか。

議会の姿が見えない

こうした問題が山積する中、いったい議会は何をしているのか、その姿が見えてきません。それもそのはず、これまで議会が提案して子育てや教育、福祉の条例をつくったことはありません。それに対して、町長が提出した議案は100%可決・成立しています。しかも、より良いものにしようと、議会が内容を修正したことは一度もありません。これでは議会の姿が見えないのも当然です。

行動する会派「みらい」

2年前、私は近藤幸子議員と会派みらいを結成しました。以後、議会改革への提案や予算要望書の提出、議員定数削減の条例改正や予算に対する修正案の提出など、納税者・市民の立場に立って積極的に行動してきました。これからも皆さまのご支援よろしくお願いいたします。

一 般 質 問
質問1:新病院の誘致
これまで町は何をしていたのか?

(仮称)愛川病院・愛川クリニックの完成予想図

建設予定地は文化会館北側。病院は5階・クリニックは2階建て。
予定病床数は150床、診療科目は内科・外科・整形外科など12科目。


てつ 
ちょうど2年前、地域医療の問題を取り上げ、次のように質問した。
現実的な考え方としては、既に90床のベッドを持っている春日台病院の移転を含めて考えるべきではないか。春日台病院はすでに築30年を経過し、老朽化や耐震の問題もある。どうなんですか、町長、と。
それに対して町長は、全く同感である、実は庁舎周辺核づくりのときから、あらかじめ絵をかいて、町内の病院と話し合いをしてきた。ここで院長さんが変ったので、また一から出直しです、と答弁されている。その後、春日台病院とはどんな話し合いをされたのか。

春日台病院 突然閉鎖の背景

町長 
あの当時、春日台病院の移転が暗礁に乗り上げ、白紙になってしまった。その後、理事長さんが変わられたが、また高齢であることから後継の医師が育たず、病院の移転を白紙に戻したので、その後は考えがないということでした。

てつ 
今の話ですと、この間、ほとんど春日台病院とコミュニケーションしてこなかったという印象ですが。

町長 
前々の若い院長さんは、病院を移転して、設備の整った病院にしたいという意欲に燃えておられましたが、最終的には理事会でそれが否決をされ、要するに理事長さんのツルの一声で新しい春日台病院には取り組まないことになったと聞いています。

てつ 
1月15日、突然院長さんがきて、病院を閉鎖しますと言われたが、町に対して事前に何の説明もなかった背景にはそういう状況があったということですね。

病院の閉鎖は想定外

てつ 
私の一般質問の直後、平成17年8月、地域医療対策庁内研究会を設置されたが、これまでどんな調査研究をされたのか。

国保医療課長 
研究会は、これまでに一度、愛川町の医療の実態、国の動向について調査をしました。

てつ 
たった1度だけというのは、少し危機感が足りないんじゃないですか。
ここ数年、あちこちの病院が業務の縮小や閉鎖に追い込まれている。春日台病院の閉鎖については、町として全く想定していなかったのか。

国保医療課長 
医療関係者とも接触する機会があるが、ここで突然閉鎖するような状況は把握しておりませんでした。

地域医療協議会の設置

てつ 
折角の地域医療対策研究会も1回しか開かれていない。リスク管理に少し問題があると感じている。ここで1つ提案がある。今、町には地域医療対策懇話会があるが、これを発展的に解消して、新しく地域医療協議会をつくっていただきたい。というのも、実は、この懇話会に春日台病院は参加していなかった。今回こういう結果になってしまった1つの反省点として、このことを我々は真剣に受けとめる必要があると思う。


質問2:子ども読書の推進

愛川町の学校図書館(小学校)

図書館指導員さんのお陰でとても明るく素敵な雰囲気です。こどもたちが利用しやすいようにと、本の分類・整理にも工夫がされています。もっと本があれば言うこと無いのですが、、、

今年度に入り、町は子供読書活動の推進を図るための計画をつくりました。そこで、これを絶好の機会と考え、質問しました。

教育長の答弁は、この計画を指針として、家庭や地域、学校や図書館、公民館等で、全ての子どもたちが本を読む喜びを味わう機会を得ることができるよう、読書活動の活性化と普及を推進して行きたいというものでした。

お寒い本町の現状

しかし、学校や図書館の現状は、かならずしも十分ではありません。町内の小学校6校と中学校3校に伺いましたが、一見してわかるのは図書館に本が少ないことです。国の蔵書基準をクリアしている学校は1校もありません。

一方、町の図書館は、ここ数年、貸し出し冊数が減少の一途をたどっています。(平成14年がピーク)

原因はいろいろ考えられますが、まず、図書館の蔵書が少ないことです。読みたい本がないから、厚木や海老名の図書館へ行く人が増えています。

では、なぜ蔵書が少ないかといえば、図書館で本を買わないからです。では、なぜ図書館で本を買わないのか。当然のことながら、予算が少ないからです。

しかし、いくら予算を増やして本を買っても、現状は置く場所がありません。図書館に行けば、書架に入りきらない本が無造作に棚に突っ込まれているのがわかります。

その上、借りられる冊数も少ないです。本町の場合、1人4冊、2週間までが限度ですが、厚木市や海老名市は10冊までオーケーです。全国的にも10冊が多いようです。

しかし、10冊までオーケーにすると、今度は蔵書の数が少ないので、逆に借りたい人が借りられなくなってしまいます。

こうした憂うべき現状が背景にあって、貸し出し数が減っているのだと私は思います。

新しい図書館をつくるのも一つの方法ですが、それには時間もお金もかかります。


<私の提案>

そこで、町の図書館に蔵書スペースがないのなら、発想を転換して、学校図書館を町立図書館の分館として位置づけたらどうかと提案しました。

国の蔵書基準がクリアできていない各学校の図書館はスペース的に余裕があります。子どもたちも本が来るのを待っています。これからは、小中学生向けの本は学校図書館に重点的に配置することにすれば、まさに一石二鳥ではないかと。

ところが、返ってきたのは、町の図書館と学校図書館は目的が違う、一緒にはできないというお役人らしい頭の固い答弁。

私は、一緒にしなさいと言ったのではなく、考え方を述べたのです。要は、蔵書のスペースがなくて本が買えない、そのために図書館の予算が増やせないのだったら、学校図書館の予算を増やしたらどうですかと。

ましてや、わざわざ「子ども読書活動推進計画」なるものまでつくって、子ども読書活動の活性化と普及に努めると宣言しているのですから、少しは前向きな姿勢を示して欲しかったと思います。

最後に、6点ほど子ども読書推進のための提案をして質問を終わりました。(会派みらいのマニフェストをご覧ください)


<豆知識> 愛川町立図書館

年間の図書購入費は680万円で全国平均(人口3万以上の町)のほぼ半分。
蔵書は7万5千冊で5万冊も少ない。
一人当たりの貸し出し冊数は1.8冊で全国平均の3分の1以下です。


今回私は具体的な数字をあげ、本町の図書館行政の「貧困さ」を立証しました。町長にとっては頭の痛いことだったかも知れませんが、数字に強い山田町長のこと、きっと来年度の図書館予算に反映されると思いますよ。期待しましょう!


3期12年を振り返って

あっという間の12年間でしたが、議員としてさまざまなテーマに取り組むことができました。常にチャレンジ精神をわすれず、将来を展望しつつ、足もとに目を向けて、これからも頑張ります。

◆3期目 (2003.10〜2007.9)

町長交際費・退職金の削減
交際費は公開が実現。 退職金は約300万円削減。
助役、収入役の廃止を提案
収入役は廃止、助役は副町長に
入札制度の改革
希望型や一般競争による入札を提案
生きがい事業団の法人化
不正経理が行われていたことから、早期の法人化を要請。本年4月、社団法人愛川町シルバー人材センターが誕生しました。
町道幣山下平線の見直し・凍結
郷土資料館 ―今ある施設の有効活用を―
郷土資料館は、お金をかけてあいかわ公園につくらなくても今ある施設の有効活用で十分です。すでに糸に関連した染めや織りなどの体験学習を実施していることから、半原の繊維会館を提案。相乗効果も期待できます。
PFIならできる中学校給食
小学校の調理施設を活用した親子方式やPFI(民間資本を活用する方法)による中学校給食の実施を提案。
市町村合併について
本町の選択肢は3つ。自立か合併(厚木市、 相模原市)かです。歩むべき方向を見定める ためにも、(仮称)愛川町将来都市ビジョン 研究会の設置を提案しました。

*3期12年間、定例会ごとに毎回一般質問を行い、議会レポートを発行しました。


1期目、2期目も振り返ると、やっぱりいろんなことがありました。

◆1期目 (1995.10〜1999.9)

ダイオキシン対策
平成8年9月、初めて議会でこの問題を取り 上げ、本格的な議論の口火を切りました。
博物館の建設の見直し
平成9年9月議会の一般質問で、初めて私が郷土博物館の問題をテーマにとりあげました。それまで郷土博物館の建設は、いわば町の既定路線であり、誰も疑問をもつ者はいませんでした。なぜ1期目の私にできたかと言えば、行政に取り込まれることなく、住民の立場でこの問題を考えることができたからだと思います。

◆2期目 (1999.10〜2003.9)

入札制度の改革
低入札制度の導入で落札率が下がり、年間数億円もの節約ができました。
新しい時代の自治体経営
政策研究室の設置とNPM(ニューパブリックマネジメント)の導入の提案
町道幣山下平線の見直し
温泉施設の建設に待った!
町長車の廃止、退職金の削減
中学校給食の実施
障害者支援センターの設置
小中学校の余裕教室の活用


民意はどこに?
郷土資料館の建設

多くの町民が白紙になったと思っている郷土資料館の建設が進んでいます。(場所はダム直下のあいかわ公園)確かに、予算は議会で議決されましたし、パブリックコメントにもかけられました。(意見は2名)

しかし、それだけでは町も議会も町民に対する説明が十分とは言えません。なぜなら、今でも町民の多くは郷土博物館の建設に反対であり、計画は白紙になったと思っているからです。

にもかかわらず、なぜ資料館=博物館をつくるのか、資料館と博物館はどう違うのか、それを責任もって町・議会がきちんと説明しない以上、町民の皆さんは納得が行かないと思います。