熊坂てつ 議会レポ−ト


2007年4月発行 第46号
<WEB版>
◇ 一般質問 ◇
町長交際費の削減と公開を求める


県下市町村の首長交際費(平成17年度決算)

順位 市町名 交際費
@ 平塚市 2万7千円
A 伊勢原市 6万9千円
B 大磯町   20万円
C 城山町   47万円
D 相模原市   48万円
E 南足柄市   61万円

 愛川町は、他の市町村に先駆けて自治基本条例を制定しました。しかし、いまだに町長交際費の公開もされていません。そこで、交際費の削減と公開について質しました。

これに対して町長は、公開請求は毎年1件(私だけ?)程度だったので、必要性もふくめて検討してきたが、ホームページでの公開を19年度から行う予定である、また、交際費の予算額は平成2年度の330万円から240万円へと削減してきたと答弁しました。

しかし、決算額は下の表の通り、この5年間ほとんど減っていません。(議長交際費は削減が進んでいる)

年度 町長交際費 議長交際費
8年 324万円 173万円
9年 291万円 126万円
12年 207万円  75万円
15年 207万円  60万円
16年 192万円  49万円
17年 200万円  41万円
<是正すべき点>

@政治的な会合・集まりへの出席は慎重に
*ある特定政党の新春のつどいや何とか君と明日のニッポンを語る集いなど、政治資金パーティと疑われるようなものもある。交際費の支払い先が後援会というのはまずい。

A葬儀の香料⇒支出基準を明確に
秦野市、横須賀市は香典、見舞金とも廃止した。

B会費がある場合はその額とする。なお、町の補助を受けている団体には、原則として支出しない。


押し花のカードで弔意を!

平塚市長さんは女性の感性を生かした独自の工夫をされています。
「私は、必ずしもお金での提供等の支出を伴わなくても、市としての交際は十分に行うことができるというふうに考えております。
例えば葬儀につきましては、弔意をあらわすために参列する行為自体に意義があるというふうに考えておりまして、弔意を伝えるための押し花メッセージカードをつくらせていただきました。そして、それを持参しております。」


ふたつの顔

町長は、町の代表者としての顔と、選挙で選ばれる政治家としての顔のふたつを併せ持っている。しかし、たいてい町長として「公務」で町民(有権者)の前に現れるので、ほとんど区別できない。また、冠婚葬祭だけでなく、いろんな会合やイベント、地域の夏祭りなどに顔を出して「交際費」も使える。議員がご祝儀を出すと寄付行為で公選法違反になるけど、同じ政治家でも首長は「公務」だから違反にならない。

こうしたことから、現職の首長は1年365日、再選に向けての「公費丸抱えの事前運動」をやっているようなものだと言われる。


今年も増税・負担増

平成19年度は、住民税が一律10%課税となります。(負担が増える分は所得税が減ります)

しかし、定率減税の廃止により負担は増えることになります。住民税と所得税を合わせた金額で18年度と19年度を比較すると下の表のようになります。


区 分 負担増
給与収入300万円の単身者 17,900円
給与収入300万円の夫婦と子ども2人  1,000円
年金収入250万円 65歳の単身者 11,700円
年金収入250万円 70歳以上の夫婦  5,400円



どんどん増える土木費


19年度の土木費は22億8千万円、18.2%の伸びとなり、道路新設改良舗装事業はついに10億円を突破しました。

幣山下平線の建設現場


議員になってから、この12年間、私の記憶には、10億円を超えたことは一度もありません。聞くところによれば、バブルの時代、ダム関連の事業でこの町が潤っていたとき以来の出来事だそうであります。

本当に、愛川町は、こんな時代認識でいいのでしょうか。こんなことでは、良識ある町民の皆さんから、町も議会も何を考えているのか、時代錯誤も甚だしいと厳しく批判されるに違いありません。

道路新設改良舗装事業費の推移

年度 予算額
15年  4.73億円
16年  4.69億円
17年  5.08億円
18年  6.74億円
19年 10.15億円


愛川町はどうなるのか?
−市町村合併について考える−

県内の町村の数は、3月11日、城山町と藤野町が相模原市と合併したため、14になりました。もし、県が推進する県西部の2市8町が合併すれば、残された町村の数は、一挙にひと桁、6町村になります。まさに、風前のともしびです。

しかも、3年後にはすぐ隣りに、政令指定都市が誕生します。この県にも匹敵する権限と財源をもった政令市が放つ影響力も相当のものがあると思います。ましてや、それを隣りで眺めている人口4万数千の小さな愛川町にとって、それは町民意識の上においても、はかり知れない影響を与えることになると思います。

そのとき、行政や議会が、いまと同じような認識のレベルでいたら、どうなるでしょうか。愛川町は財政的に困っていないとオオムのように言い続けますか。それとも、お金があるから大丈夫と言えば、町民は納得してくれると思いますか?

3つの選択肢
愛川町には、自主独立、厚木市・相模原市との合併という3つの選択肢があります。そのため、将来、合併の波が押し寄せたときに、行政がきちんと情報を提供し、的確な対応をしないと、3つの選択肢をめぐって町の中が混乱して収拾がつかなくなる恐れがあります。私が(仮称)将来都市ビジョン研究会の設置を提案しているのはそのためでもあるのだが、、、。

厚木市議会の議事録から
愛川町は、内陸工業団地の財政が豊かであることから、独立独歩の姿勢を歩むという話も聞いたが、内陸工業団地の皆様方のお考えは全く逆です。都市基盤整備においては厚木市に劣り過ぎるという中で、ぜひ厚木市と合併してほしいと。

地域市政懇談会(16年)での相模原市長の発言
 将来的に今の都道府県が廃止され、道州制に変わり、相模原市が魅力ある都市になっていれば、町田市、愛川町、座間市からも合併してほしいと申入れがされるかもしれない。


地球のことを考えれば
紙オムツがいいなあ

子育て支援事業として、2人目から紙おむつが支給されることになりました。毎月の紙おむつ代も高いし、1年間、自宅まで配送してくれるのはうれしいという気持ちもわかります。しかし、ちょっと立ち止まって考えてみませんか。


委員会では、町民からの要望、とくに、町長と子育て中のお母さんと話す集いで紙おむつを支給してほしいという強い要望があり、検討した結果、実施することにしたとの説明がありました。

紙おむつは、確かに便利ですが、使った後は「ごみ」になります。環境への配慮はどのように考えましたか、環境課には相談しましたか、という問いには「ノー」「いいえ」です。

では、「紙」ではなく環境にやさしい「布」おむつの支給は考えませんでしたか、という問いには「布」の方が高いのでという答え。(紙おむつは月6500円、布おむつは8000円)

しかし、紙おむつは使ったあとはごみに出され、行政が回収して、税金で処理しています。1日当たり1.5kgとして計算すると、1年間では約2万3千円となり、逆に、布おむつの方が5千円も安いことになります。

厚木市がやっているからということではなく、こうした基本的な検討をしっかり行えば、ごみを増やす紙おむつではなく、環境にやさしく、しかもコスト的にも安い、布おむつにしようということになったはずです。

厚木市が紙おむつだったら、愛川町は環境にやさしい布おむつで行こうと、ごみの減量化につながるばかりか、地球の温暖化防止対策にもなるし、エコでおしゃれな愛川町の子育て支援策を全国に情報発信するいいチャンスだったのに、、、とても残念です。

過日、ごみ減量化・再資源化をテーマにした「主婦と町長との懇談会」が話題になりました。そのとき、私も尊敬しているある人が、怒りを込めてこういいました。「紙オムツの支給なんてごみを増やすだけ、そんな町長との懇談会なんか行きたくありません。」と。まさに、これが愛川町の良識派の声ではないかと思います。


布オムツの場合、べちゃべちゃして紙オムツよりも不快感は大きい。しかし、おしっこをした→不快→訴える、というサイクルは、赤ちゃんの脳を刺激し、気持ち悪いと訴える力を育てるという。まめにオムツを替えることで、赤ちゃんとのコミュニケーションの機会が増える。


◆紙オムツだけの場合、オムツ離れまでに約6500枚ものオムツを使います。これを単純に積み重ねると33mにもなり、たった一人の赤ちゃんに11階建マンションの高さに相当する量を使っていることになります。

◆紙おむつは、全国で乳幼児用が年間約200万トン、大人用が約135 万トン生産されている。

◆鎌倉市(17.2万人)では、年間約1,800 トンの紙オムツが収集されているという。これを愛川町に当てはめると約450トンになり、そのための処理コストは約1900万円にもなります。

イギリスでは、ごみ処理コストの増加に音を上げた自治体が、布おむつの奨励に乗り出し、布おむつの「復権」が急速に進んでいる。 この一年間で売上は倍になり、赤ちゃんのいる世帯の布おむつ派も増えてきた。
紙おむつは家庭ごみの4%を占めることから、新生児のいる家庭に布おむつをプレゼントしたり、妊婦教室で利用を勧めたりする自治体が増えている。布おむつを使うと、自治体は 1 ヶ月一人当たりの赤ちゃんで、約30ポンド(6000円)節約できると試算。相当額を布おむつの利用者に払い戻すという。
副町長の誕生
ただ名前が変わっただけなの?

以前、私は議会で助役・収入役の廃止を取り上げましたことがあった。その後、自治法が改正され、いずれも廃止されることになった。そして、助役は副町長に、収入役は一般職の会計管理者になった。

Q:名前が変わるだけで中味は変わらないの?

A:いや、そんなことはありません。これまでとは2つの点で大きく違います。
@長の命を受け、政策および企画を司る
A長の委任を受け、自らの権限と責任で事務を行う

Q:では、その内容について具体的に説明してくださいますか?

A:内容についてはまだ決めてません。これからじっくり時間をかけて検討します。

 こんな問答を委員会で行ったが、話の順序として、具体的な権限委譲とかの内容をもっと詰めてから条例提案すべきだったと思う。結局、名前が変わっただけで、旧態依然たる助役の仕事が続くことになった。

すでに自治法が改正される前から、横浜の中田市長は、就任するとすぐ市役所分権宣言を発表し、市長決裁の2割を助役に、助役決裁の5割を局長へ委譲し、自らはトップマネジメントに専念できる体制を築いたという。



防災行政無線が聞えない!

○防災情報を町のホームページで

愛川町には地形の関係で、防災無線が聞えない地域があちこちにあります。火災などの場合、聞き逃してしまった方からの問い合わせ も多い。そこで、町のホームページを活用しケイタイ電話でもアクセスできる情報提供サービスを行ってほしい。そうすれば聞き逃してもすぐ確認できるので安心だ。防災情報と一緒に防犯情報も掲載するといい。(今年度中に実現できるように要請しました)


♪ 一日のできごと ♪

平成18年、愛川町では、一日に0.9人が生まれ0.8人が亡くなっています。また、6.6人がやってきて(転入)、6.9人の方が出て(転出)行きます。結婚は1.3組、離婚は0.4組です。毎日0.7件の交通事故(人身)があり、救急車の出動は4.8件です。


特別養護老人ホームの入所

平成18年10月現在、町内の施設に83人、町外の施設に10人、合計93人が入所しています。

また、希望しても受け入れ施設がなく、入所待ちの方は102人おり、その内43人が在宅の方です。こうした待機者は年々増加の傾向にあり、その負担が家族にかかっています。


◇ 厚木市でやっているから ◇

3月は委員会で予算の審議が行われます。今年は、子育て支援や高齢者福祉などで新規の事業が目立ちました。

そこで予算化した理由・根拠について委員会で質問しました。すると、厚木市でやっています、厚木市がやっているので、、、というフレーズを度々聞かされ、辟易しました。紙おむつ支給事業において然り、家賃助成然り、かなちゃん手形然りです。

最近、読んだ本の中に「世界の日本人ジョーク集」というのがあります。その中にこんなのがあります。

ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長はそれぞれの乗客にこう言った。

アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
そして、日本人には「みんなが飛び込んでいますよ」