熊坂てつ 議会レポ−ト


2004年2月発行 第33号
<WEB版>
本当に町民のため?
ー 自治基本条例 −

自治基本条例だなんて言われても、たいていの人はわからないと思う。条例ができて、何がどう変わるのか、それもよくわからない。参加といっても、何に参加したらいいのか。それがイメージできる人はよほどの人だ。

自治基本条例って何?
よく自治体の憲法などと言われる。簡単にいえば、住民参加によるまちづくりの基本的なルールのこと。キーワードは情報の共有、説明責任、参加の権利など。

どこかが変だと思う。何かが間違っている。そんな思いがずっとしていた。本当にこんな条例つくって住民参加が進むのだろうか。条例案のお披露目をした町民フォーラムのときだって、一般の参加は数えるほどだった。

実は、私もこの条例をつくる委員会のメンバーだが、(仮称)住民参加条例なのに全く住民の姿が見えないのは変だと思っていた。

3月に議会を通れば、県内で初めての条例になるという。しかし、それで住民参加が進むだろうか。確かに、情報の公開や説明責任で職員の仕事は増えるだろう。でも、それだけだ。肝心の住民参加は進まない。なぜなら、条例づくりに公募委員以外、一般の参加がほとんどなく、行政主導で進められたため、条例が町民のものになっていないから。

この際、仲間の議員にも声をかけ一緒に条例案をつくり、3月議会に提案しようと思う。いろんな方に声をかけ、意見を聞こう。そして、私たちの住民参加条例をつくろう。町がつくった条例案と私たちの条例案のどちらがいいか、議会でじっくり審議してもらおうと思う。

◆議長の辞職に思う◆
新年早々、愛川町のことが度々新聞に出た。いい話題ならいいが、議員の酒気帯び運転の記事だ。その車には議長も同乗していたという。ところが、議長が事実と違う虚偽の報告をしたことから事態が紛糾し、1月14日、議長の辞職で幕を閉じた。

この事件によって、議会への信頼が大きく損なわれてしまったことは、とても残念だ。私も議会の一員として、失われた信頼を取り戻さなくてはいけないと思う。

その第一歩として、井上、小林両議員とともに「政治倫理の確立に関する決議」の提案を行った。

また、田島、梶原(安)両議員の辞職により、欠員2名となる。補欠選挙は、来年10月の町長選挙まで行われない。この際、定数を17名に削減したらどうかという町民の声も多い。そこで、19日の臨時会に削減案を提案しようとしたが、賛成者が見つからず、断念。

3月議会には、ぜひ、賛同者の協力を得て議員提案(2名以上必要)したいと思っている。


毎度おなじみ 熊さん、八っつあんの
まちづくり談義 「議会は話題がいっぱい」の巻


ご隠居 熊さんに八っつあん。新年おめでとう。
熊 八 これはご隠居、おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ところで、12月議会はどうでしたか。
新人議員さんが5人も入ったので。
どんな発言をするのか、期待して見に来た人も多かったんじゃないですか。
ご隠居 ううむ。そうじゃのう。議会の雰囲気も変わったが、それ以上に、、、、
何ですか。
ご隠居 気のせいかも知らぬが、傍聴席の空気がいままでと違う感じがしてのう。議会に対するまなざしが、、、、
違ってきた。

ご隠居
その通りじゃ。
新人だけじゃなく、他の議員さんもしっかりとウォッチングされていた。
町の重要なことがここで決まるんですからね。
ぜひ、あっしら町民のために頑張ってほしいですね。
ところで、例の温泉はどうなっているんですかい。
ご隠居 去年は3回、温泉の委員会が開かれたようじゃ。
ほう、それで。
ご隠居 まず、候補にあがった10か所について専門会社から一次調査の結果が報告された。それをさらに4か所に絞りこみ、いろんな角度から検討した結果、二次調査の候補地として、半原老人福祉センターと元博物館予定地の2か所が選ばれたのじゃよ。
二次調査って、何をするんですかい。
ご隠居 電磁探査(CSAMT法)で地下地質を詳細に調べるのじゃ。
電磁探査といいますと。
ご隠居 電磁波には周波数の小さい波、つまり波長の長い波ほど地下のより深い所に届くという性質がある。これを利用して、いろんな波長の電磁波を送り、地中の情報を得るのじゃ。いわば、CTスキャンのようなものじゃよ。

へえ〜っ、それで地面の下の様子がわかるんですか。こりゃ、驚いた。
それで結果はどうなったんですかい。
ご隠居 2か所とも、出ることは出るが、1500m以上掘らなくてはならないのと、高い温度は期待できない上に湧出量については確たることは言えない。また、泉質はありふれた「アルカリ性単純温泉または塩類泉」で何の特徴もないということらしい。
そんなこと調べなくても、最初からわかってたんじゃないの?
それでどっちの場所を掘ることに決まったんですか、委員会では。
ご隠居 いや、それが決まらなかったのじゃよ。温泉施設をつくるとなると、問題・課題が多いということでな。
どういう意味なんですかい、それは?
温泉掘るのをやめたということ?
ご隠居 いや、このまま突き進むのはさすがにリスクが大きい、しばし小休止ということじゃ。
じゃあ、何もしないってこと?
ご隠居 まあ、それに近いが、いろいろ問題・課題が多いので、これからは庁内の研究部会で慎重に調査・研究するということにした。つまり、はっきり言って町には金がないということじゃよ。

するてえと、16年度の温泉予算はゼロということですかい。
ご隠居 予定では温泉施設の規模、収支の予測、商圏範囲や来客数の予測などの基礎調査を行い、それを踏まえて基本構想をつくることになっていたが、それもやらないらしい。
あれだけ大騒ぎして、検討委員会までつくって進めてきたのに。
見通しが甘かった。
ご隠居 トップの判断ミスもあるが、ここで踏みとどまればキズは浅くて済む。
どうせなら、このまま立消えになってくれたらいい。
ところで、地区嘱託員制度が廃止になるって聞いたけど。
何だい、その「地区嘱託員」てえのは。
区長さんのことですよね、ご隠居。
ご隠居 まあ、そうじゃが、、、、
ええっ、区長さんがなくなるの?
ご隠居 いや、早合点されては困る。実は区長さんというのは一人二役で、自治会長と町の嘱託員を兼ねておる。町は地区嘱託員の区長さんにいろいろ仕事をお願いしておる。その制度をやめるということじゃ。
やめたら逆に町が困るんじゃないの。
そうそう、いままでお願いしてきた仕事はいったい誰がやるんですかい。

ご隠居
いままで通り区長さんがやることになる。
???
ああ、そうか。わかった。地区嘱託員という名前だけなくしたというわけか。
ご隠居 その通りじゃ。これまでもオンブズマンなどから問題点を指摘されておったし、議会でも制度のあり方が問題になっていたからのう。
じゃあ、これからは区長さんは無報酬で町の仕事をやるんですかい?
ご隠居 いや、「区長活動交付金」として支給されることになる。ただし、金額はだいぶ減らされることになるが。
結局、それって「行革」じゃないの。
町にうまいことやられた。
ご隠居 いや、ううん、そういう見方もできるかもしれんが、ここは町としてもっと将来のことを考えて対応してほしかった。
と言いますと、、、、
ご隠居 ある意味、自治会も曲がり角にきている。ここは地域コミュニィティの在り方を考えるいいチャンスだったということじゃ。
「ごみ処理広域化」が議会でだいぶ問題になっていましたね。
何ですか、その広域化ってのは。
ご隠居 簡単に言えば、厚木市、愛川町、清川村で一緒にごみ処理をやりましょうということじゃよ。
へえ〜っ、そんな話があるんすか。
お互い協力するのはいいと思うけど。
一体何が問題なんですか。
ご隠居 広域化の中身じゃよ、中身。
といいますと、、、、
ご隠居 表向きはごみ減量化や再資源化をめざすと言っているが。
違うんですかい?
ご隠居 本来なら、まず真っ先に、生ごみや剪定枝などの資源化施設をつくらなくてはいけないのに。減量化や資源化はそれぞれの市町村がやることになったそうじゃ。
それじゃあ、広域でやる意味がない。
ただ、燃やして埋めるだけ?
ご隠居 しかも、広域で導入しようとしているガス化溶融炉じゃが、資源化が進み、紙類やプラスチックの量が少なくなると、ごみのカロリーが低くなって運転ができなくなってしまうのじゃよ。
そう、聞いたことがある。資源化していたごみまで燃やすようになったとか。

なぜ、もっと町民と一緒にごみ問題を考えようとしないのだろう。
ご隠居 他にも問題がある。たった1%しかごみを出していない清川村に最終処分場をつくるのじゃ。
ええっ、たった1%なのに!
それはひどい!
ご隠居 清川の次は愛川町じゃ。
熊、八 ええっ!


新しく登場する団塊シニアの世代

あと数年で団塊の世代が定年を迎え、会社・企業から地域に帰ってきます。
そこで「いきがい事業団」の組織強化とボランティア活動などの支援について質問しました。

生きがい事業団については、機能強化に前向きに取り組むということで了解しましたが、問題は、本町のボランティア活動についての町長の認識です。

私が愛川町のレベルについて質すと、町長は、寒川町とほぼ同じではないかと答えました。寒川町と同じだなんてトンデモナイ。下の表をご覧下さい。実際は、県下最下位のレベルなのです。トップの認識がこれでは困ります。

< ボランティアの活動状況 >
県社会福祉協議会の資料から
市町村 登録団体 登録(個人)
愛川町 5 23
寒川町 18 150
藤野町 21 49
城山町 11 137
大磯町 40 22
清川村 4 21

はじめての議員提案

議会最終日(15日)に、山中議員が提案者となり、井上議員、小林議員と私が賛成者となって「戦闘状態の続くイラクへの自衛隊派遣を行わないことを求める意見書」を議員提案しました。採決の結果は、この4人以外に賛同者が得られず、残念ながら否決されてしまいました。

イラク問題で問われていること

国連主導で行くか、アメリカ主導で行くか、それが問われているのに、小泉首相は日米同盟と国際協調が日本の外交の基本方針だという。しかし、アメリカと国際社会(国連)の対立がイラク問題の解決を妨げているのに、よく、そんなことがいえると思う。国際社会と対立しているのはアメリカなのだ。日本はいまこそ国連中心主義を貫くべきだと思う。

マレーシア前首相 マハティール氏

「日本は、どうして米国に追随する必要があるのだろうか。独立国家として自分の意見をきちんと決めることはできないのだろうか。今こそ日本はノウと言わないわないといけないのに。」

♪♪近ごろ思うこと♪♪ 住民参加と議会 A

12月議会には4本の陳情が出されました。内3本は地元の町民の方からで、陳情を審査する委員会にはおおぜいの方が傍聴に見えました。

通常、傍聴者は発言ができないことになっています。しかし、せっかく陳情者が傍聴に見えているのに、その「生の声」を聞かないなんて、住民に密着した地方議会のあり方とは言えません。

議会が誰のためにあるのかを考えれば答えは自ずと明らかです。
そこで、委員長の配慮によって会議を「休憩」し、陳情者から直接話しを聞くことにしました。まさに、グッドアイデアです。休憩中なら、規則に縛られず自由に発言ができます。

これからは住民参加の時代です。今回の傍聴者の発言は小さな一歩かも知れませんが、開かれた議会への確かな一歩だと確信しています。