熊坂てつ 議会レポ−ト


2003年2月発行 第29号
<WEB版>
温泉施設
いよいよ15年度に 温泉湧出の調査・探査

町長の選挙公約でもある温泉施設。14年7月には調査検討委員会がつくられました。
第1回目は、専門委員より温泉法の説明を受け、今後の進め方について話し合いました。
第2回目は、近郊の温泉施設を視察。
第3回目は、その視察をふまえて、各委員が温泉の目的や候補地についてそれぞれの意見や考えを述べました。

15年度は、候補地の調査や温泉湧出の調査・探査を行い、いよいよ基本構想をまとめることになります。

空き教室はない!

最近は、小学校の空き教室を利用してデイサービスを行ったり、保育園として利用する自治体もでてきています。
そこで、本町における空き教室の実態と、その活用について質問しました。
ところが、空き教室はないという答弁には驚きました。これだけ生徒数が減って、学校によっては最盛期の半分以下なのに、空き教室はないのだそうです。
でも、一時的余裕教室というのがあって、現在、会議室や生徒活動室、生活科室などに利用しているそうです。
ことばの定義の問題もありますが、どうも現実とのギャップがあるように思えてなりません。

障害者のための支援センター

いよいよ4月から支援費制度がスタートします。
そこで、障害者の自立生活をサポートするための拠点として、障害者支援センターの設置を提案しました。

実はいい方法があるのです。それは、町が障害者の生活支援事業を行えば、国から補助金がもらえます。これを利用するのです。そうすれば町の予算は半分ですみます。
しかも、これにはもうひとついい点があります。それは、「障害者ケアマネージメント」が一緒にできることです。

国の事業を活用しつつ、あわせて障害者支援センターが設置できればこんな良いことはありません。町長の考えを聞きました。

ところが町長の答弁は、必要が生じたら厚木市や県などの支援センターへ(町の負担となる業務を)委託するというものでした。これには私もがっかりしてしまいました。


毎度おなじみ 熊さん、八っつあんの
まちづくり談義 「愛川町に温泉?」の巻


やあ、これはご隠居。
お久し振りじゃありませんか。
ご隠居 やあ、熊さん、八っつあん。世の中不景気だというのに、二人とも相変らず元気じゃのう。
へい。あっしら江戸っ子は活きがいいのがとり得でござんすからね。
ところでご隠居、愛川町で温泉を掘るって話、本当ですか。
隠居 そうなんじゃよ。なにせ町長の選挙公約じゃからな。
へえーっ、そうですかい。あっしは「町民アイデア1億円」のことばかり気になって、温泉のことなど全く知らなかったなあ。
しかし、選挙公約をちゃんと守るなんて、見上げたもんじゃござんせんか、ねえ、ご隠居。

ご隠居
(きょとんとした顔で)そういう見方もできるかのう。
とにかく、今度の町長さん、なかなかやるじゃねえか。町民のためにいろいろ考えてくださる。
ありがたいこった。
愛川町に温泉ができるなんて!まるで夢みたいだ!新年そうそう嬉しいね。
風呂が三度の飯より好きなおいらにとっちゃあ、銭湯もいいけど、温泉ができるとなりゃ、こんなに嬉しいことはない。お年よりも気軽に安心して入れるし、家族で行ってもいい。
しかし、ご隠居。箱根や湯河原ならいざ知らず、愛川町にも本当に温泉が出るんですかい。
ご隠居 それが、出るんじゃよ。一昔まえは温泉といえば「夢物語」じゃったが、今では1000m以上掘ればどこでも出るといわれておる。
熊、八 へえ、そうですかい。
ご隠居 それというのも竹下内閣のふるさと創生1億円であちこちの自治体(その数200〜300!)が温泉を掘った。温泉など出そうにない町や村までがな。温泉が出なくて辞めた村長さんが出たりしてのう。

そりゃたいへんだ。
ご隠居 それで温泉がブームになって、いわば「市場」が形成されたというわけじゃ。これは商売になると見た温泉掘削業者たちは、アメリカの(3000mは楽に掘れる)石油掘削技術を導入して「技術革新」を進めた。

その結果、今では1000m以上掘ればどこでも出るといわれておる。問題は、お湯の量と温度じゃな。
ははあ。どおりで日本全国あちこちに天然温泉が増えたわけだ。
一村一品じゃなくて、一村一温泉だね。となりの山梨県はどこの町や村に行っても温泉がある。
しかし、ご隠居。1000mも掘るとなるとお金がかかりますよね。
ご隠居 1m10万円といわれておる。
じゃあ、1000m掘ったら。ええと、1億円ですかい。
ご隠居 その通りじゃ。

ひえーっ。掘るだけで1億円!
それでお湯が出たとして温泉施設をつくるのにどれくらいかかるんですかい。
ご隠居 そうじゃのう。施設の規模にもよるが、あちこちでつくっているのを見ると10億前後の施設が多いようじゃのう。
へえーっ、10億円ねぇ。
町にそんな金、あるんですかい。
ご隠居 あると言えばあるし、無いと言えばない。
熊、八 ??
ご隠居 つまりじゃな、今は財政が厳しい。税収は上がらず、金のかかる事業ばかりふえておる。しかも、新しい消防庁舎(約15億)も建てにゃならん。その上、町単独で30億もかかる町道幣山下平線の建設にも手をつけてしまった。

今までつくり続けてきたハコモノ、田代や三増にある運動公園の維持管理だって大変だ。この上、10億もかけて温泉施設をつくる余裕なんてあるはずがない。
じゃあ、金は無いってことですかい。

ご隠居
いや、他にまわす予算を削ればいいのじゃよ。教育や福祉などやらなきゃならん事業は山ほどあるが、あえてそれに目をつぶる。そして、その金を温泉の建設にまわすのじゃよ。
なるほど、なるほど。
しかし、今でさえ教育や福祉の予算が削られてるのに、その上温泉のために削られたら、こりゃ、はたまりませんね。
そうそう、おいらもそいつが気になっていたんだ。温泉のために教育や福祉の予算を削っちゃあいけねえ。いくら温泉が好きだからといって、そこまでして温泉をつくる必要はねえ。
ご隠居 ふむふむ。まさにそれが正論というやつじゃ。
しかし、温泉ができれば町の活性化にもなるし、それを期待している人もおおぜいいますよ。
ご隠居 なるほど、なるほど。話が核心に触れてきたようじゃのう。
そうか、温泉を掘れば町の活性化につながるか。
ご隠居 いや、しかし、それは甘い考えと言うものじゃ。事実、温泉で失敗した町や村が全国にゴロゴロしておる。

それよりもワシが二人によぉ〜く考えて欲しいのは、町が温泉をつくることの意味じゃ。そもそも、「公」というのは皆が生活していく上で無くてはならない仕事をする、それが本来の姿じゃ。また、そのための「税金」でもある。

そこでじゃ、果たして温泉が生活していく上で必要不可欠なものかどうか、わざわざ「公」が税金を使ってつくらにゃならん施設かどうか、それを考えてほしいのじゃよ。
熊、八 、、、、、、、。
ご隠居 しかも、温泉は民間の施設があちこちにある。その上「公」があちこちにつくったら、それこそ民業を圧迫することにもなりかねない。
熊、八 なるほど。
ご隠居 だから、最近、国は温泉に補助金を出さなくなったのじゃ。

民間ができることは民間に任せよですか。
ご隠居 そう言うことじゃ。
それと皆が皆、温泉に賛成しているわけでもないしね。
そうそう。賛成の人も多いけど、反対の人もかなりいる。温泉をつくるのはいいけど、借金するのはダメという人も含めてね。
ご隠居 これはやはりどこかで交通整理をしないといかんのう。
最初にアンケートで町民の意見を聞けばよかったんじゃないですかい。
選挙公約と言っても全部の人が支持したわけじゃないからね。
ご隠居 このまま行ったら町の中が混乱する。ましてや、一度掘って温泉が出たら、もう後戻りはできん。だから、その前にきちんと民意を問う必要がある。愛川町の住民自治が問われておるのじゃよ。


安くない! 学校給食の民間委託

十三年度より高峰小の給食調理業務が民間委託になりました。
なぜ、民間委託したのか、その理由は、行政改革により経費を節減するためです。町が直営でやるより安くできるからです。

ところが、よく調べてみると決して安くないことがわかりました。
給食調理をすべて町の職員でやった場合は、確かに高くなりますが、民間と同じようにパート職員を採用すれば委託するよりはるかに安いのです。考えてみれば当然ですよね。委託料の中には民間企業の利益も含まれているわけですから。

高峰小の場合は正職二人とパート一人で対応していましたが、民間委託によって、逆にコストは高くなってしまいました。

私はその点を指摘しましたが、町は民間委託の一般的な効用を述べるにとどまり、議論はかみ合いませんでした。この問題、よく考えてみると町の財政にとって将来大きな影響が出ることになります。

民間と同じ主任調理員(正職)とパート職員方式で行った場合、直営では一千万、委託では一千五百万になります。差し引き五百万のコストアップです。

ただし、これは一校だけの場合です。将来全部の小学校が民間委託になったらどうでしょう。何と三千万のコストアップになります!

これだけのお金があれば、特色ある学校づくりの予算にも使えますし、工夫次第では少人数の授業も可能です。

予算が無い無いという前に、ムダな支出を見直し、やり方を工夫し、新しい財源をつくり出すことこそ、これからの自治体経営に求められていることではないでしょうか。


町のいちばん重要な計画は何かご存知ですか。そうです。第四次総合計画 ゆめ愛川2010です。十二月議会では、この計画(構想の部分)の一部改定が承認され、それに伴い2010年までの基本計画が決まりました。
ぜひ、町政情報コーナーでご覧になってください。

♪♪選挙ひとくちメモ♪♪


今年は選挙が多いですね。
ご隠居 なにせ、統一地方選の年じゃからのう。
四月の県議選に知事選、それに十月には愛川町でも町議選がありますね。
ところでご隠居。今年もいろんな人から年賀状をもらいましたが、どうして議員さんからは年賀状が来ないんすか。

ご隠居
どうしてって、八っつあん。それは公職選挙法で禁止されているからじゃよ。(一四七条の二)
へえーっ。そうでしたんですかい。
じゃあ、これから選挙に出ようという人はどうなんです?
ご隠居 それもいかんのじゃよ。公選法では、「公職の候補者又は公職の候補者になろうとする者(公職にある者を含む)」となっておる。

もし、出たらどうなります。
ご隠居 公職選挙法違反になるのう。
なるほど、だから年賀状が来ないんですね。議員さんが法律違反をしてはいけませんからね。