| 熊坂てつ 議会レポ−ト |
| 1999年9月発行 第16号 |
| <WEB版> |
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ついに入札制度の改善を実現! |
私の質問に答えた町長は、安い業者が失格になり、高い業者が落札するという変てこりんな「最低制限価格制度」を廃止し、「低入札価格調査制度」を導入することを明らかにしました。 新しい制度は、今までのように安いからといってそのまま失格にしないで、きちんとした調査を行い、工事の施工ができることがわかれば、入札価格が安い業者に落札させるというものです。(なぜ、こんな当たり前のことがすぐできなかったのだろう?) とにかくこれで、地元業者の保護育成という名のもとに行われてきた、年間1億円近い税金のムダづかいもなくなりますし、真面目な業者の企業努力も報われることになります。この1年間、ずっと入札制度の改善を提案し続けてきた甲斐がありました。 (神奈川新聞 9/8報道) |
| 思い起こせば…… |
無風選挙:突然、なんで私が!? 覚えていらっしゃいますか、4年前のこと。立候補予定者は定数ピッタリ! 私のまわりでは、これじゃ選挙にならない。誰か出ないか。前回も無投票、今回もまた無投票じゃあ、笑われてしまう。選挙権があっても使えなければ無いのと同じ。誰か出ろ。誰かいないか。いや、お前が出ろ。と、こんなドタバタ騒ぎがありました。 無風選挙阻止:これが最大の政策? とにかく、やるっきゃないと悲壮な覚悟で立候補を決意しました。ところが、決意はしたもののそれからが大変。選挙ってどうやるの? 実は、知らなかったんです。 しかし、持つべきものは友と言います。おおぜいの仲間が応援に駆けつけてくれて、気がつけば、何とびっくり17位で当選することができました。 |
| 参加しました 市民オンブズマン全国大会 |
7月31日、8月1日の両日、横浜で市民オンブズマン全国大会が開かれ、私も参加しました。会場は、全国から集まった市民オンブズマンであふれんばかりで、ものすごい熱気でした。紙面の都合で各分科会のテーマだけご紹介しますが、いずれもドキッとするようなテーマばかりです。 (私は◎印に参加) (1) 塩漬け土地を洗う! (2) これでいいのか住民監査制度 (3) 議会はまだ眠っている ◎(4) 五倍ムダな下水道事業!? ― 合併浄化槽と比較する ― (5) 使っています!情報公開 (6) 第3セクター点検マニュアル ◎(7) 入札・契約制度の改善で談合追放! (8) 自分でできる情報公開訴訟 (9) どこの町にも市民オンブズマン (10) こんなにあるじゃん、ムダな公共工事! |
★ 市民オンブズマンとは? 情報公開制度をフルに活用して、税金のムダづかいと行政の不正行為をただすため活動する市民のグループ。 |
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誰もが安心して暮らせるまちづくり 足もとに目を向けてパートU @ 税金のムダづかいをきびしくチェック 入札制度の改善 最低価格を保証するいまの制度は9月をもって廃止され、10月からは低い金額の業者が落札できる新しい制度がスタ−トします。これだけで年間1億円近い税金を節約することができます。私が主張してきたことの一つが9月議会で実現しました。 入札制度の問題点のもうひとつは、業者を町が一方的に指名する制度にあります。いくら入札に参加したくても、指名されなければ終わりです。誰でも参加できる「希望型」にすれば、競争性も発揮され、談合の防止にもなって、まさに一石二鳥です。 大型事業の見直し 博物館や核づくりだけでなく、他にも必要かどうかわからない事業がたくさんあります。 町費=町民の税金を44億もかけてつくる幣山下平線。中津川リバ−リフレッシュ構想だって、数十億のお金がかかります。しかも、これらの工事は残された貴重な自然を壊して行われます。私たちにとっては二重の意味でマイナスです。 A 美しい自然環境を守ろう ストップ中津川リバ−リフレシュ構想 もうスポ−ツ施設はいらない。サッカ−、テニス、ゲ−トボ−ルなど他の市と比べてもはるかに恵まれています。 貴重な自然を壊してまでスポ−ツ施設をつくる必要はありません。美しい自然はそのまま子どもたちに残すべきです。 次の世代へ贈ろう、豊かな自然 ダイオキシン汚染で埼玉県の所沢はあっと言う間に有名になってしまいました。所沢の教訓は、それが法律にもとづいて合法的に行われたということです。つまり、法律だけでは環境は守れないということです。いま愛川町でも、あちこちに心配される動きがあります。しかし、現状では町としても有効な手立てがありません。 これからは環境を守るためには、住民の意見を尊重しつつ、土地利用の規制まで含めた「まちづくり条例」が必要です。 ごみゼロ資源循環型社会を目ざそう ひところ私は「ごみ議員」と言われるほど、ごみやダイオキシンの問題に取り組みました。ごみ減量のための様々な提案もしてきました。ごみゼロ資源循環型社会についても、平成9年9月議会で、町長と意見の一致を見たのですが、残念ながらことばだけで肝心の行動が伴わないのが実態です。なにしろ、愛川町には、ごみ減量のための計画すらないんですから。 まずは、どうやってごみを減らすのか、住民が参加した計画づくりからスタ−ト。できることから実行して行きましょう。 B みんなで支えよう地域の福祉 介護保険だけでは不十分です。認定されなければサ−ビスが受けられないのが介護保険の欠点。そのためにも、ミニデイや配食・移送など保険対象外のサ−ビスの充実が必要です。 これからの地域福祉の担い手として、非営利の市民活動やNPOをしっかり支援します。 障害者へも自立支援の手を ハンディキャップがあっても、地域で暮らして行けるよう支援するしくみが必要です。独立して生活することが困難な人のためには、グル−プホ−ムやケア付き住宅を。一般就労ができればいいが、それが難しい人には授産施設も必要です。 さて、足もとに目を向ければ「ひまわりの家」や「かえでの家」「ありんこ作業所」も問題や課題がいっぱい。小手先の対応ではなく、抜本的な対策を考えなければパンクしてしまいます。 そこで、地域の基盤づくりの第一歩として、障害者本人や関係者が参加して「障害者施策推進協議会」をスタ−トさせ、計画的にこの問題に取り組んで行くべきと考えます。 がんばれ、ヤンママ、ヤンパパ 子育て・教育、しっかり応援します。 こどもが小さいと病院に行くことも多い。お母さんはまだ働きに出られないし、病院代もばかにならない。 だから、せめて学校にあがるまでの医療費の助成を町に要求します。もちろん、所得制限付きなんて野暮なことは言いません。ムダな事業にお金を出さないで、こういう大事なことには町もきちっとお金を出すべきです。 愛川町には遠くに立派な公園はあっても、身近な地域の公園は貧弱です。でも、いつも行くのは近くの公園です。子どもだけでなく、お年寄りも憩える地域の公園もっとつくりたいですね。 町を自転車で走ると、車はビュンビュン、道はデコボコ。お年寄りや車イスに乗った障害者はもっと危険です。歩いて安心、自転車に乗って安全な、歩道づくり、道路づくりに取り組みます。 C 文化や芸術、教育にもっと力を モノの豊かさから心の豊かさへ 心を耕す、それが文化。 身近なところで、気軽にいろんな文化・芸術が楽しめる、そんなまちにしたいね。 いま学校は大変。いじめ、不登校、学級崩壊。もう、先生方だけでは手に追えない。地域も参加して、子どもたちを安心して育てられる、健全な環境づくりを目ざしたい。 若者たちの活動を支援・応援します。 音楽、演劇、ダンス、サ−クル活動。 高校生たちに人気のバンド、ところが町には練習する場所もないのが現状。これではあまりにも寂しい。これからの社会を担っていく若者たちにもっと活躍する場を与えたい。 D 住民投票条例をつくろう ええっ、30億円もかけて博物館をつくるんだって。そんな馬鹿な、とんでもない。2年前の町長選挙では、突然、降ってわいたような博物館の話でもちきりになりました。それだけのお金があれば、老人ホ−ムやケアセンタ−だってできるし、中学校の給食だってできます。 この博物館の問題から学んだことは、情報公開の大切さと、町の重要課題は、皆が直接決定に参加する住民投票制度が必要だということです。 愛川町では議会選挙と町長選挙が2年おきにあるので、同時に実施すればお金をかけないでできます。 将来は、アメリカのように「税金」も住民投票で決めたらいいと思っています。 |
| 9月議会での一般質問 |
1.入札制度の改善について @ 本年度の入札執行状況について A 最低制限価格制度から低入札価格調査制度へ B 意向尊重型を改善して工事希望型競争入札へ 2.いわゆる「学級崩壊」について @ 本町の小中学校におけるクラスの状況はどうか A 現状の分析と課題の整理は B 今後の取り組みについて 3.幣山の総合リサイクルセンターについて @ その後の事前相談の状況について A 今後の町の対応について 4.幣山下平線について @ 計画の内容と事業の重要性をどう町民に理解してもらうか A 町の説明に対する町民の意見の反映をどのように図っていくのか 5.家庭でできる生ごみコンポストについて @ 本町の生ごみ処理の現状について A 家庭の台所でできる密閉式生ごみコンポスト容器の普及に町として助成する考えはないか |
| 中学校給食について考える |
中学校の給食については、ぜひ実施してほしいという声がある一方、反対の声もある。また、一律に実施することに対しては疑問をもっている人もいます。 今は給食といっても、自校方式かセンター方式かだけでなく、弁当併用方式やリッチなカフェテリア方式、あるいは給食弁当方式などさまざまなやり方があります。 「予算がないから」できないと言っておしまいにしてしまうのでなく、子どもたちの食生活の実態調査などもふまえ、まずオープンな議論からスタートさせるべきと考えます。 |
| 地方自治 外国では |
ええっ、ウッソォー! 18歳の高校生が市議会議員だなんて。信じられなぁい。私と同じ年なのにィ。私なんかまだ選挙権もないんだからぁ。 でも、本当の話なんです。スウェーデンでは、18歳になると選挙権だけでなく、自分が立候補する権利、被選挙権も与えられます。 しかも、政党政治が確立しているため、選挙にかかるお金は政党が負担してくれますから、お金のない高校生だって選挙に出られます。選挙は個人にではなく政党に投票する比例代表制です。そのため、若者たちの票を獲得するためにも、競って若い候補者を採用しようとします。 というわけで、スウェーデンでは10代や20代の議員がおおぜいいますし、また、女性議員の割合も30%を超えています。 でも、ひとつ疑問があります。18歳の高校生にはたして議員がつとまるのでしょうか。 心配ご無用。彼らは小さいときからボーイ・スカウトに入るような感覚で政党の青年部に入って活動しています。青年部のミーティングでは、学校教育の問題から文化、環境、高齢者福祉にいたるまで、いろいろなテーマについて勉強します。 青年部での活動が認めらてはじめて候補者に選ばれるわけですから、高校生といってもすでにキャリアはじゅうぶんです。 それから、もうひとつ日本の地方政治と大きな違いがあります。それは、プロの政治でなくアマチュアの政治、しろうとの政治が大切にされるということです。 政治のプロではなく「しろうと」がやるからこそ、現場の声、市民の声が議会に届くと考えるのがスウェーデン流です。暮らしと直結した問題を扱う地方議会では、知識や理論ではなく、生活感覚こそが大事なのです。 議会は環境や福祉、教育と言ったたくさんの委員会に分かれています。高校生議員も自分と一番関係が深い学校教育や文化委員会に入ることができます。すでに卒業してしまった大人たちではなく、当事者である学生が自ら議員となって、学校や教育の問題を議論し、政策決定にも参加できるというのは、何ともうらやましい限りですね。 (以下次号) |