2006/ 03   一般質問
*テ−プ越し原稿です
<質問項目>

1.再び総合保健センターについて
2.鳶尾山の自然をどう守るか
3. 郷土資料館について


○10番(熊坂 徹君) 

本日の一般質問も私で6人目、最後の質問者ですので、気持ちを引き締めていきたいと思います。

 まず最初は、12月議会に引き続き、総合保健センターについてお伺いをいたします。2点あります。

 1点目は、総合保健センターの場所でありますが、以前役場庁舎の近くであるとの答弁をいただきました。ということは、当然庁舎周辺核づくり事業との関連が出てきます。ところが、いまだに核づくり事業は明確なビジョンが示されておらず、それとの関連が不明確であります。この際、総合保健センターとの関連も含め、核づくり事業の全体構想を明確にする必要があるのではないでしょうか。

 2点目は、これまでの答弁を聞いた限りでは、総合保健センターは保健の分野にウエートが置かれ、福祉の分野との連携が欠けているような感じがいたします。これからは保健、福祉、さらには医療の分野も含めた包括的なサービスの提供が求められると思いますが、この点について、町は将来の構想をどのようにお考えかお伺いをいたします。

 次は、鳶尾山の自然保護についてであります。
 昨年6月、厚木市棚沢の神奈川工科大グラウンドがごみ中間処理施設の候補地に指定をされました。しかし、ここは鳶尾山の一角にあり、美しい自然に囲まれ、厚木、愛川の住民の憩いの場となっている地域であります。また、鳶尾山は、清流中津川や八菅神社とともに、郷土の山として親しまれており、鳶尾山は私たちの生命力のふるさとであり、朝な夕なに見る鳶尾の山はふるさとの母であり、郷愁を禁じ得ないものがあると中津鳶尾山組合発行の冊子にも書かれております。これが冊子であります。

 もし、ここにごみ中間処理施設が建設されれば、周辺の自然環境は大きな影響を受けることが予想されます。そして、そうした事態を心配する町民の声も日に日に高まっています。

 そこで、これまで鳶尾山の自然はどのように守られてきたのか。また、そうした過去の経緯を踏まえ、今後どのように鳶尾山の自然を守っていくのかお伺いをいたします。

 最後は、郷土資料館についてであります。
 この郷土資料館の問題については、計画を疑問視する立場から、過去に何度か取り上げております。今回は、ことしの1月に行われたパブリックコメントについて2点ほどお伺いをいたします。

 まず1点目は、パブリックコメントの結果とその評価について。

 2点目は、今回のパブリックコメントを行うことによって、町の説明責任は十分と考えるのか。自治基本条例にある情報の共有と住民参加は達成されたとお考えなのかどうかお伺いをいたします。

 以上、1回目の質問といたします。


○町長(山田登美夫君)

ご答弁を申し上げます。

 1点目の総合保健センターについて、1項目めの核づくり事業の全体構想についてのご質問でございますが、ご承知のとおり、核づくり事業の当初計画では、町の拠点としてさまざまな機能が集積した魅力あるまちづくりを目的に、都市基盤の整備と市街化編入を図るため、庁舎周辺の箕輪地区38ヘクタールにつきまして、土地区画整理事業による開発、整備を計画していたものであります。

 しかしながら、計画地区内の地権者の意向には否定的な意見が多くありまして、合意形成は大変厳しい状況にありましたことから、土地区画整理事業の実施につきましては、今後の目標として、当面役場庁舎周辺地区の公共施設等の整備推進を検討することといたしたわけでございます。

 そこで、平成11年には、町議会議員さんをはじめ地元区長さん、地権者の方などで構成いたします庁舎周辺核づくり事業推進委員会を設置をいたしまして、役場庁舎周辺の公共公益施設整備構想について検討をいただいたところであります。

 この整備構想における庁舎周辺整備構想といたしましては、消防庁舎、教育文化施設、中央公園、保健福祉関係施設などが考えられておりましたが、ご承知のとおり、消防庁舎につきましては、配置計画にありました地権者のご理解とご協力をいただけませんでしたので、議会議員さんをはじめ区長会、消防団関係者などで構成いたします消防審議会にご相談を申し上げ、やむなく文化会館東側への位置変更をお認めいただき、平成17年3月に竣工をいたしたわけであります。

 平成11年に皆さんに検討いただきました公共公益施設整備構想のビジョンは、順次必要性の高い施設から整備を進めることが町の将来的な課題と考えられることから、平成14年に策定いたしました後期基本計画にも、この考え方をもとに核づくり事業として位置づけたものでありまして、町民皆さんの利便性の向上を目指した都市基盤整備の観点から、役場庁舎周辺に集約化を図るという大きな原則を逸脱することなく進めることといたしたところであります。

 なお、当面の課題といたしまして、保健センターの機能充実と福祉センターとの連携を見越した施設の整備計画を検討するに当たりまして、今年度中に庁内研究委員会を立ち上げ、今後具体的な研究に着手してまいりたいと考えておりますが、その中では、当然建設場所の検討も必要となってまいります。

 したがいまして、保健センターをはじめ他の公共公益施設を含めまして、現時点でのビジョンをつくる必要があるものと認識をいたしております。このため、内部での検討がある程度進んだ時点におきまして、改めて将来的なビジョンについて、庁舎周辺核づくり事業推進委員会で検討をお願いをしてまいりたいと考えております。

 続きまして、2項目めの総合保健センターについてのご質問でございますが、先般の12月議会でご答弁させていただいておりますが、現在の保健センターは、昭和52年に建設され、当時は第2次ベビーブームのころであり、乳幼児健診に趣を置いた母子保健事業を中心とする町民健康づくりの中核としてその役割を果たしてまいりましたが、最近では、少子・高齢化社会や核家族化など、社会環境の変化に対応して、一人一人が自分の健康を考え、病気の予防に努めるとともに、社会全体で個々の健康づくりを支える方向へと、健康へのあり方が変貌してきております。

 我が国は、世界に先駆けて本格的な高齢社会を迎えまして、2015年には団塊の世代が高齢期となり、その10年後の2025年には、総人口の4分の1を65歳以上の高齢者が占め、これを生産年齢の働き手2人が1人の高齢者を支えるという社会構造が想定されているところであります。

 また、医療費も2015年には49兆円になるとも言われており、この膨大な医療費を抑制するため、現在国を挙げて生活習慣病予防と介護予防に全力を注いでいるところであります。

 こうした中、これを具体的に行動に移すため、健康増進法が創設をされまして、医療保険制度や介護保険制度も改正されることになっております。これらの改正に伴って、医療保険者にも保健事業が義務化されるなど、健康づくり事業のさらなる展開が強く求められております。

 このようなことから、町の事業として具体的に考えますと、死亡の大半を占める生活習慣病の予防対策とした食生活改善のための調理実習室の整備や、健康体操などの運動スペース、介護予防事業としてのトレーニングマシンを備えた高齢者の方々が気軽に利用できる場所の増設が望まれております。

 また、ご承知のとおり、福祉センターは、昭和63年に、心優しく助け合い健康に暮らせるまちづくりをテーマといたしまして、心通う福祉社会の実現を目指し、1階は心身障害児デイサービスのひまわりの家や、町の社会福祉協議会の事務所を中心に、2階は、心身障害者デイサービスかえでの家や、高齢者などの作業訓練室などを設置し、3階には、時代の要請に応えるため子育て支援センターや、録音室や点訳室などを、さらに4階には、雨天時でも訓練のできるようなサンルームを設置し、福祉機能を強化をしているところであります。

 このようなことから、今後の保健センターは、高齢社会への対応も兼ね備え、妊婦から乳幼児や成人、高齢者への保健サービスが効率的に提供できる保健、福祉が有機的に連携し、医療機関、保健福祉事務所などの協力も得ながら、総合的な機能を持ち合わせた保健センターの構想を考えてまいりたいと存じております。

 具体的には、役場内部に庁内研究会を設置し、この研究部会の中で、機能、規模、場所などを含めた検討をしてまいりたいと存じます。

 さらに、庁内の地域医療対策庁内研究会や愛川町地域医療対策懇話会等にもご相談をしながら、包括的サービスの提供についてもあわせて研究をしてまいりたいと考えております。


○町長(山田登美夫君)

 次に、2点目の鳶尾山の自然をどう守るかについてのご質問でございますが、ご質問の中で、中間処理施設の候補地の選定について触れられておりますので、はじめに、中間処理施設の配置等に係る経過について説明をさせていただきます。

 本町と厚木市、清川村は、3市町村が共通して抱える中間処理施設の老朽化による更新、最終処分場の確保及びごみの減量化、資源化の推進など、ごみ処理の諸課題に対応するため、平成15年11月に、一般廃棄物、ごみの共同処理に関する合意書を締結いたしまして、この中で、中間処理施設につきましては厚木市に、最終処分場は清川村に配置することとされました。

 そこで、厚木市におきましては、こうした経過から、昨年6月に、中間処理施設の建設候補地として、厚木市棚沢地区、神奈川工科大学棚沢運動場を選定をし、厚木愛甲環境施設組合に報告がされたものであります。

 現在、中間処理施設建設候補地につきましては、厚木愛甲環境施設組合で適地選定における主な検討項目であります土地利用上の法的規制、ごみ収集運搬効率、公害対策、動植物の貴重種の有無などの広域ごみ処理施設建設候補地に関する検討資料を策定しているところでありまして、今後この検討資料が厚木市に報告されるものと存じます。

 したがいまして、現時点では、厚木愛甲環境施設組合が厚木市から報告のあったごみ中間処理施設の建設候補地に係る広域ごみ処理施設建設候補地に関する検討資料の作成作業をしているところであると承知をしております。

 1項目めの鳶尾山の自然はどのように守られてきたのかとのご質問でございますが、経過を踏まえ説明をさせていただきます。

 はじめに、鳶尾山につきましては、主峰鳶尾山、標高が234.69メートルに連なる山が鳶尾山と呼ばれ、厚木市の行政区域に属しております。この鳶尾山は、厚木市の旧下川入村と旧棚沢村が28町8反3畝8歩、今で言うと約28.5ヘクタール、本町愛川町が37町2反15歩、約36.8ヘクタール、合計では66町3反23歩、約65.4ヘクタールを所有していたものであります。

 そこで、厚木市の鳶尾山開発計画でありますが、鳶尾山周辺の民有地を含めた区域に公共施設や有料の遊園地を建設するというような観光開発などを内容といたしました厚木市鳶尾山開発計画を昭和44年2月に策定をし、この計画を推進するため、昭和45年3月に、計画地域内に存在する愛川町の町有林の買収など、開発計画についての協力要請があったものであります。

 このため、町では町有林の分収造林契約を結んでいる中津山林組合に鳶尾山開発計画の内容を説明するとともに、分収造林契約の取り扱いについて協議を進めておりましたところ、鳶尾山開発計画につきましては、織戸組の土取りの影響により、昭和45年に地質専門家による土砂崩れの危険性が指摘をされ、自然環境、土地の保全、災害防止の面から、昭和47年10月に、厚木市から鳶尾山開発計画を断念する旨報告がされたところであります。

 その後、愛川町では、鳶尾山の今後の対策を立案することを目的に専門家に調査を依頼いたしまして、昭和50年6月に、砂利採集により交通不能となりましたハイキングコースなどの整備や、砂利採集跡地の緑化及び掘削方法の抑制などを内容とした鳶尾山の防災と緑の復元計画を策定いたしました。

 そして、昭和55年11月に、厚木市、愛川町の広域行政の共通な課題として、旧中津村、旧下川入村、旧棚沢村の3カ村の共有林65.4ヘクタールを対象範囲とした自然環境の保全と住民の利便を図るため、必要な調査研究を行うことを目的にした厚木市、愛川町の議会議員、地域代表の方、学識経験者、両市町の行政関係者などで構成をいたします鳶尾山対策協議会を設立いたしたものであります。

 以来、ハイキングコースの整備箇所の選定協議や実施方法、また織戸組による鳶尾山の緑化推進に伴う盛土計画など、土地利用の調整を図りながら、鳶尾山の自然環境の保全に努めてきたところであります。

 なお、厚木市におきましては、ハイキングコースの整備や展望台の設置、愛川町においては、鳶尾山の町有林管理を昭和63年度より鳶尾山桜の名所づくり事業として掲げまして、地域住民をはじめ来訪者皆さんの憩いの場となるよう、桜の植栽や植栽地の下刈りなどを実施しておりまして、平成17年度までの植栽本数は6,370本となっております。

 2項目めの今後どのように鳶尾山を守っていくのかとのご質問でございますが、厚木市、愛川町の共通する行政課題として、自然環境の保全と住民の利便性を図るべく、先ほど説明いたしましたように、鳶尾山対策協議会を設置いたしたもので、引き続き両市町で鳶尾山の保全を図ってまいりたいと考えております。

 なお、ご質問の中で、中間処理施設が候補地に建設されれば、周辺の自然環境は大きな影響を受けるのは多大であると申されたところでありますが、今後の施設整備に向けては、平成15年12月に策定された厚木愛甲ごみ処理広域化基本計画の中で、基本的な考え方として、ダイオキシン類対策をはじめとした公害防止対策などにより、施設が環境に影響を与えることがないよう取り組むとともに、施設の安全性の確保を図っていくこととしております。

 また、環境性を確保するために、排ガス等の基準値を踏まえた上で、ダイオキシン類測定結果を含めまして、関連情報を積極的に住民に提供するとともに、適切な管理運営を行われるような体制づくりを進めていくこととしておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。


○町長(山田登美夫君)

 質問の3点目、郷土資料館についてのうち、1項目めのパブリックコメントの結果とその評価についてでございますが、郷土資料館の基本計画案につきましては、1月13日から2月2日まで意見募集を行った結果、2人の方から、8項目16件に及ぶ意見が寄せられました。お寄せいただいた意見の内訳は、計画の具体的な内容に関するものが7項目9件、その他が7件でありました。

 今回お寄せいただきました意見につきましては、パブリックコメント手続により、その内容と、それに対する町の考え方を公表してまいります。

 なお、いただいた意見の一部を紹介いたしますと、なぜ資料館を建設するのか、現状のままで住民にどんな不利益があるかを数字で説明してほしいという意見がありました。この意見に対しましては、文化財を保全することは数字で効果を測定することはできませんが、現在の保管施設では資料の劣化は免れないことに加え、潤いのある社会やさまざまな交流の機会を創造する契機となるものであるという町の考え方を示してまいりたいと思っております。

 また、いただいた意見の中には、基本計画中の展示対象物に対する具体的な提案があり、これを取り込む形で計画の修正をさせていただいたものもあります。

 ご案内のように、自治基本条例においてパブリックコメント手続を定めましたのは、条例や計画など、町の基本的な政策等の決定に際して、不特定多数の町民の方々が意見を表明する機会を設けるとともに、町の意思決定過程における公正の確保と透明性の向上、さらには町の説明責任を果たすためであります。町といたしましては、時間、場所、人数などの制約が比較的少ない新たな町政参加の手法として有効であると考えております。

 なお、今回提出されました意見は、計画案に対する疑問や建設自体を否とするものもありましたが、基本計画案に対して賛同意見を口頭でいただいたことも多くありました。しかし、賛成であるがため、あえてパブリックコメント手続により賛成意見を寄せることはしないという方がおられたことも事実であります。

 いずれにいたしましても、このたびの基本計画案に対するパブリックコメントを実施いたしたことにより、改めて郷土資料館建設に向けた町民の方々による政策への参加意識の向上と町の考え方をお示しすることができたものと思っております。

 続いて、2項目めのこれで町の説明責任は十分と考えるのかというご質問でございますが、町では、平成15年度より、学識経験者としての町議会議員さんや、文化財保護委員、教育委員、さらには区長会から、半原、高峰、中津地区を代表する区長さん、そして、一般公募の方々など、町民各層を代表するとともに、各地域、関係する分野において、情報交換やコミュニティづくりの中心的な役割を果たしておられる方々を構成メンバーとする愛川町郷土資料館整備検討委員会を設けまして審議を重ねてまいりました。

 また、会議は公開で実施をし、その結果につきましても、終了後速やかに町政情報コーナー及び町ホームページを利用して公開をしてまいりました。

 こうした情報公開の影響もあってか、「わたしの提案」という形で郷土資料館問題につきましてご意見をお寄せいただき、町からの回答をさせていただくことで意見交換ができた事例もありました。

 さらには、町議会でも、この郷土資料館問題に関しましては質問をいただいておりますので、それに応える形で町の考え方を説明しているところであります。

 このようにさまざまな場面を通して、最終的にまとまりました計画案を町広報紙及び町ホームページ上で事前周知を図った上でパブリックコメントを実施をし、広く住民の方々からご意見をいただくとともに、町の考え方を表明する機会を設けております。町といたしましては、こうしたことから、説明責任につきましては十分果たしているものと考えております。
 以上、ご答弁といたします。


○10番(熊坂 徹君)  

まず、それでは、郷土資料館、こちらの方から行きたいと思いますけれども、先ほど町長は随分苦しい答弁をされたと思うんですが、パブリックコメントに意見を出されたのがたったのお二人、さっき人口問題がるる議論をされましたけれども、愛川町の人口というのは、少なくとも4万人以上はいらっしゃる。有権者の方にしても3万人以上いらっしゃるというふうに認識をしているんですが、その中から意見を寄せられたのがたったのお二人、それで十分説明責任を果たしたよと、こういう驚くべきご答弁であったわけですけれども、私は、必ずしも十分でないよというような、そういった謙虚な声も聞かれるのかなというふうな淡い期待もしておったんですけれども、十分であったということなんです。これは、見解の相違なので、これ以上議論はしません。

 それで、私は、あくまでも十分ではなかった、不十分であったと、多くの町民の皆さんもそういうふうにお考えではないかと思うんですが、それで、パブリックコメントも一つの手法であるという認識は持っております。しかし、それだけで十分であるかというと、必ずしも十分ではない。「広報あいかわ」があれば、「わたしの提案」制度もある。そういったこともさっきおっしゃいましたけれども、これは何億円というお金をかけて町がおやりになる事業ですから、当然納税者である町民の皆さんのご意見を十分聞く必要があるというふうに思うんです。

 それで、まず最初にお尋ねをしたいと思うんですけれども、アンケート、町民意向調査とも言いますけれども、これを実施をする考えはないか、この点についてお伺いをいたします。


○教育次長(近藤勇司君)

郷土資料館の建設についてアンケートをする計画はないのかといったところでございますけれども、先ほど町長からもご答弁がありましたとおり、今回の郷土資料館についての情報提供というんですか、会議の際の公開、また会議録の表示とか、いろいろな意味、さらにはパブリックコメント等、1月13日から2月2日までですか、実施をしたところでございますし、こういったことについて十分民意を問うことができたと考えております。よって、現段階でアンケート調査についての考えはございません。


○10番(熊坂 徹君)  

それは、認識、見解の違いで、では、町民の皆さんが我々議員も含めてだれもが十分であったと認めているならともかく、少なくとも私1人は認めていませんので、それはあくまでも主観的な考え、判断だというふうに私は思っております。もちろん、私も主観的でございます。

 そこで、アンケートを実施するのに幾らお金がかかるか。最低限よくやる無作為抽出で2,000人という形で町もよくいろいろなアンケート調査をおやりになっているかと思うんですが、必要最小限の費用としては、郵送料、往復80円掛ける2で160円、2,000を掛けますと32万円ですか。ほかにもいろいろな作業がありますので、もう少しかかると思うんですけれども、この32万円が民主主義のコストとして高いか安いか、これについてのお考えを町長にお伺いをいたします。


○町長(山田登美夫君)

アンケート調査云々の高いか安いかではなくて、今まで町民皆さんのご意見を聞くようなパブリックコメント、さらには情報公開をしてまいりましたので、金額で判断すべきものではないと思っております。


○10番(熊坂 徹君) 

そういうご答弁でありますけれども、また別の角度からお話をさせていただきたいと思います。町長は、よく自己決定、自己責任だと言って、地方分権の時代になったのですと、よく議会でも、私も何度もお聞きをしているんですが、町長ご自身は自己決定、自己責任かもしれませんけれども、この資料館の件に関しては、町民の皆さんは全然決定に参加していないというふうに私は思っています。

 パブリックコメントにしても、意見を寄せられた方がたったのお二人。愛川町の選挙をやったら、たったお二人しか投票しなかったということではないとは思いますけれども、要するに、決定に参加していないんだったら責任も感じない。これがひいては自分の町に対する思い、これにつながっていくんです。これが怖いんです。ですので、住民不在といいますか、こういうことにつながっていくわけです。

 きのう、町長は18年度の施政方針というのをこの議会で述べられまして、その中で、かなり最初の部分ですけれども、町民皆様の声を真摯に受けとめ、町政に生かす。住民参加のまちづくりの推進に全身全霊を傾注してまいる所存でありますと。だったら、町民の声を真摯に聞いてください。

 私はアンケートが一番簡便な方法で、大勢の方の意見を聞く一番簡便な方法だと思っていますけれども、もしどうしてもアンケートがだめだったら、ことしの町長と話しあうつどいのテーマに、この郷土資料館の建設を入れていただけたらと思うんですが、これについてはどうでしょうか。


○町長(山田登美夫君)

テーマの中に入れる考えはありません。


○10番(熊坂 徹君) 

ということだそうでありまして、アンケートもやらない、町長と話しあうつどいでもおやりにならない。これでは、まるきり住民不参加の町です。住民参加の看板をおろさなくてはいけないというふうに私はここで申し上げておきます。

 次は、鳶尾山の問題について行きたいと思います。

 鳶尾山、中津川の向こう側にあるんですけれども、見ると、いびつな形をしているんです。山の形がゆがんでいるといいますか、それには先ほど町長が答弁されたような過去の経緯があるわけです。山を削って崩してしまった。その自然破壊といいますか、それをストップするには、当時もかなり住民運動等も行われているんです。愛川町の議会も、県をはじめ相当いろいろなところにいろいろな要請をしているんですけれども、なかなかとまらなかった。しかし、最後の最後に来て、そういう住民運動の力もあって、そういう自然破壊がストップをされたという、そういう経緯があるわけです。

 その後、どうするかといいますと、先ほども出ました鳶尾山対策協議会、この協議会の設立の目的自身が鳶尾山の自然環境を保全していくという、そういう目的のために設置をされた協議会でありますけれども、この鳶尾山には、そういった過去の経緯があるわけです。

 そうした経緯があって、今回鳶尾山の自然環境の保全を求める陳情というのが、お隣の厚木の市長さんと議長さんに出されたわけであります。これについては、中津地区の皆さんが中心になって出された陳情でありますけれども、この陳情について町長はどういうふうに受けとめておられるか、この点についてお伺いをいたします。


○町長(山田登美夫君)

 その前に、先ほどの関係、テーマにはいたしませんけれども、町民皆さんの声は真摯にお聞きをしたいと思います。

 ただいまの陳情の関係でありますけれども、先ほども答弁しましたけれども、厚木市で候補地として選定をされたわけです。それを受けて、現在組合で適地調査といいますか、環境を含めた調査をされているわけです。まだその調査が発表されておりませんので、今時点でのコメントは差し控えさせていただきます。


○10番(熊坂 徹君) ) 

先ほどの件ですけれども、町長と話しあうつどい、真摯に町民の声は受けとめますけれども、テーマにはしないと、ちょっと私は理解できません。真摯に受けとめるんだったら、テーマに堂々とではないですけれども、千客万来で声を聞くというのが真摯なんです。テーマにしないと――これはこれ以上言いません。皆さんがご判断されると思います。

 陳情については、私は中身についてお尋ねしたのではないんです。そういう陳情を地元の方が出されたという、そのことの事実、そのことについて、地元の首長さんとしてどう受けとめているか。その建設の是非とか中身ということではなくて、陳情を出された、そういう鳶尾山の自然破壊の過去の経緯がある中で、鳶尾山の自然環境を守ろうという形で、中間処理施設にかかわってくるわけですけれども、そういう中で陳情が出されたというそのことについて、首長さんとしてどう受けとめていらっしゃるか。中身についてではございませんので、もう一度お願いします。


○町長(山田登美夫君)

陳情を出された関係でありますけれども、鳶尾山対策協議会を過去に設置されまして、環境保全に努めてきたものであります。鳶尾山に対する地域住民の皆さんの思い、これは私も十分理解ができるわけでございます。

 先ほど来鳶尾山組合の話をされておられましたけれども、私も生まれてこの方、朝起きて、いやおうなしに目の前の八菅山と鳶尾山、毎日拝ませていただいております。皆さん、ここにいるだれよりも愛着はあるわけです。そうした中で、現在もこの中では私だけか、鳶尾山対策組合員になっているわけです。もう10数年来、春の桜の植えつけ、夏の桜の下刈り、去年は、残念ながら行事とかち合いましたから出られませんでしたけれども、そういった愛する鳶尾山のために一生懸命汗を流させていただいております。したがって、地域住民皆さんの思いは理解をしております。


○10番(熊坂 徹君) 

そういう町長の思いを町民の皆さん、特に中津地区にお住まいの方はお聞きをしたかったというふうに私も思いますので、とてもいいご答弁だったというふうに思います。私も感動いたしました。

 それで、先ほど鳶尾山開発計画という余り耳なれない名前が登場したんですけれども、実は、鳶尾山がああいう形に削られてしまったということの大もとには、これは鳶尾山開発計画と、これは厚木市さんの計画なんです。それがありまして、それに基づいて、先ほど織戸組さんですか、山を削ったということです。

 この鳶尾山開発計画というのが、また何と言ったらいいかというのはわからないんですけれども、簡単に説明しますと、ピークが1つだけではないんです。山並みですから、幾つかこういうふうにあるんです。その3つあるピークの高いところを削っちゃうというんです。山の上を3つほどピークを削っちゃって、どうするかというと、そこにシンボルタワーをつくる。

 愛川町に欲しいという話もさっきありましたけれども、そこにシンボルタワーをつくるとか、ユースホステルをつくる、レストハウスをつくる、市民ホールをつくる、それから、運動施設として、テニスコート、バレーコート、プールまでつくる。こういうような計画、これは、ある段階での計画の概要ですけれども、そういう計画なわけです。

 ちょっとどういうふうにイメージしていいか、私もわからないような内容の計画なんですが、そういう計画に基づいて織戸組さんが山を削って、計画では、山を削るんですから、上を削るのは計画に基づいた作業なんですけれども、そうではないんです。上を削らないで下を削っちゃったんです。どんどん下から崩していっちゃったわけです。もう計画を実行しようと思ったら、計画はつくったけれども、下の方を崩されちゃったので、とてもじゃないけれども、もう計画が実現できない。

 簡単に言えば、そんなふうなことで計画が中止、白紙撤回されたというふうに私は理解しているんですが、それで、もう少しこれは後日談がありまして、当時の厚木市長さんが、この愛川町議会にいらっしゃって陳謝をされたという記録が残っているんですけれども、これについて、町長はご存じでしょうか。


○町長(山田登美夫君)

昭和44年から始まりまして、ちょうど私はこの役場に入りまして、当時財政課の1課員として担当をしておりました。しかし、37年もたちますと、記憶もちょっと薄れてくるんですけれども、当時の書類を見てみました。大体の私の考えていたとおりの流れで進んでおりまして、当時の市長さんが計画を白紙にするということを表明された、そういう記憶も残っております。


○10番(熊坂 徹君)  

きょう、その記録、昭和47年10月24日、愛川町議会全員協議会の記録というのをコピーですけれども、持ってきています。当時ですから、確かに手書きの議事録なんです。ここに厚木から市長さん以下企画部長さん、それから財務部長さん、開発部長さんまでご一緒に見えられて、冒頭、厚木の市長さんが、過去鳶尾山の開発計画問題につきましては大変ご迷惑をおかけいたしましたと、まず深くおわび申し上げる次第でございますと、こういうふうに議会全員協議会ですけれども、そこの場で陳謝をされたということなんです。

 要するに、この厚木市の計画に関してはそういう状況になってしまって、また、開発よりも自然保護をしなくてはいけないという時代にもなってきているからということもあって、断念するに至った。愛川町さんには、町有財産にも被害が及んだりなんかしていたわけです。それに対して、かような事態になりましたことは誠に残念であり、また、皆様方に大変申しわけなく心からおわび申し上げますと、また重ねて平謝りといいますか、何度も申しわけなかったということを言っていらっしゃるんです。

 自然保護に関しては、やはり地元の議員さんも、地元の町民の皆さんが朝な夕なに眺めて、本当に親しみ愛してきたあの郷土の山が、あれよあれよという間に削り取られてきてしまって、一体どうしてくれるんだと。ここにありますけれども、西部の荒野を思わせるような断崖絶壁にされてしまったとか、こういうふうな発言までありまして、ただ、今後は鳶尾山は地域の住民が安心して憩いの場にできるように、厚木の市長さん、ぜひお願いしますということでお願いをしているくだりもあるんです。そこで、厚木市長さんは、ご期待に沿うように努力いたしますと、まだいろいろあるんですけれども、この程度にとどめたいと思うんですけれども、こういう経緯がある鳶尾山の地域一帯という、そういうことなんです。

 ですので、今回の中間処理施設の候補地の決定に関しては、厚木市さんはこういう報告書をまとめておられるんです。この報告書は、中間処理施設候補地等検討委員会がまとめたものですけれども、これの議事録、内容を見ましても、そういった鳶尾山のこれまでの経緯については一言も触れていらっしゃらないんです。

 もう1つ、この議会にでも、お隣の厚木市の棚沢の自治会の方から、斎場建設に際しての愛川町と交わした協定書に関して陳情も出されておりますけれども、そういった経緯があの地域一帯にはあるよということがこの検討にかかる報告書、この中では一言も触れられておらないんです。公式に厚木の市長さんが、それについて私は存じていると、それを踏まえて候補地の決定をしたという発言はされていらっしゃらないと思います。

 ですので、私は、広域行政、これから非常に重要だというふうに思っております。広域行政、広域連携というのは、非常に重要なこれからの行政課題だというふうに思っていますけれども、そのベースは、私はやはりパートナーシップといいますか、お互いの思いやりと信頼関係が非常に大切ではないかというふうに思うんですが、この点については、町長はどのようにお考えでしょうか。


○町長(山田登美夫君)

厚木市との鳶尾山にまつわる経過、経緯、今言われたように、多くの山を越えて今まで来ていたわけです。そうした中で、厚木市も鳶尾山を何とかよみがえらせなきゃいけないということで、厚木市の計画に基づきまして、うちの方では大鳶尾と言っているんですけれども、金比羅山に大きな金をかけて展望台を整備されたり、ハイキングコースを整備されたり、力を入れておられます。

 そういったことで、厚木市で当時の鳶尾山の開発協議会ですか、そういったことは重々承知の上で、いろいろ行政、市政の運営をされているものと私は認識をしております。


○10番(熊坂 徹君)  

十分承知をされていらっしゃるという、それはそういうことかもしれません。かもしれませんけれども、愛川町の方から、そういう事実経過があるよ、こういうことがあるよ、愛川町のことだけれども、あの地域に関しては愛川町としては、過去こういう経緯があって、例えばすぐお隣の棚沢の自治会ともこういう協定を結んだ経緯もありますよということを町の方からパートナーである厚木市さんに対してお知らせをしたとかという、そういう事実はあるんでしょうか。


○町長(山田登美夫君)

鳶尾山の開発関係、それと愛川町の斎場の関係、これについては厚木市も存じておられます。


○10番(熊坂 徹君)  

存じていらっしゃると思いますけれども、愛川町からそういう情報を提供するといいますか、お知らせをするといいますか、これはトップのレベル、あるいは職員のレベル、事務レベルといいますか、いろいろなレベルがあると思いますけれども、パートナーに対してそういう情報を提供するか、しないか。向こうが知っているとか、知っていないとか、そういうことではなくて、パートナーとしてそういう報告なりそれを今までにしたことがあるのかないのかという、そこをお伺いしているんです。


○町長(山田登美夫君)

先ほどの関係は、市長にも私から話してあります。しかし、今回問題になっているのは、ちょっとぼやけて共同処理施設の関係はこっちへ置いておくような点が見られるんですけれども、やはり今回の中間処理施設につきましては、厚木市の責任で選定作業を進めている現在、愛川町が今の段階で、先ほども申し上げましたけれども、環境調査、いろいろなもろもろの調査の結果が出ないうちに申し入れるということは、今の時点では差し控えたいと思っております。


○10番(熊坂 徹君) 

私はそういう意味で今回一般質問で取り上げているのではなくて、あくまでも意思決定されるのは厚木市さんですから、私はパートナーとしての役割というか、その地点で言っていますので、そこが微妙な点がありますけれども、そこを誤解されると私も困るんですけれども、やはりお互いに独立した自治体です。だから、人のことをとやかく言うというのは、これはちょっと内政干渉ではないですけれども、それは避けるべきだと思います。

 ただし、広域行政、広域連携でいくわけですから、お互いの信頼関係は大事ですから、やはりその辺は情報だって、町民ともそうですけれども、自治体同士も情報を共有していかないと、行き違いが出たりなんかするわけです。そういう視点から、パートナーとしてお知らせをする必要があるのではないかということで申し上げたんですけれども、お伝えをしてあるという町長のご答弁ですので、理解をいたしました。

 保健センターについては、残り2分でございますので、またの機会ということで、一般質問を終わります。