まちづくり通信35号「特集 町長選挙」より
*まちづくり通信の発行者である愛川をひらく会の了解を得て掲載しました。 |
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4年前の町長選挙は、6期24年間続いた前町長の引退もあり、町始まって以来という4人の候補者が名乗りをあげ、インターネットによる候補者の公募などもあって、にぎやかに華々しく行われた。(それまでは現職と新人の2人だけか、無投票)
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| 勢ぞろいした選挙カー(4年前) |
ところが、今回は、いままでに出馬を表明しているのは現職の山田登美夫さんと議員の矢後和代さんの二人だけ。
しかも、これといった選挙の争点となりそうな問題もないことから、いまひとつ盛り上がりに欠け、低調なムードのまま推移している。
現職の山田さんは、大きな失政もなく、元助役出身らしく、堅実・無難にやってきた。
一方、チャレンジャーの矢後さんは、はじめての女性候補で期待を集めているが行政手腕については未知数だ。
町長選挙は、4年に1度行われる最大の政治イベント。その結果により、これから先4年間の愛川町の行方が決まる重要な選挙だ。まちづくりのビジョンをめぐる熱い政策論争を二人に期待したい。
これまでは実効性のない単なるスローガン(守られないことが多かった)が公約と呼ばれた。
しかし、有権者はもう騙されない。具体的な目標や実現のための方策、いつまでにという期限や財源を明らかにした政策集(マニフェスト)を求めるようになってきている。
いつも思うのだが、ただ、支持する(頼まれた?)候補者の名前を紙に書いて投票箱に入れるだけでは空しい。
選挙こそ最も大事な住民参加ではないか。この町に住む人たちの政治参加がなければ、町はよくならない。
その意味でも、候補者が一堂に会して、お互いに自分の意見・政策をぶっつけあう公開討論会ができたらいいと思う。
じつは4年前の選挙のときにもその話はあった。だが、結局うまく行かなかった。公開討論会を実現するには、企画して実行する力はもちろん、政治的に中立な団体であることや実績のある
「リンカーン・フォーラム」 の支援(後援)が望まれることなど、多くの越えなくてはならないハードルがあるからだ。
それにしても、現職の山田さん以外、前回立候補した人の動きがひとりもないのは残念だ。
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| 愛川をひらく会では、中立・公平の立場で、町長選挙に関する情報をお伝えしたいと考え、現在(7/25)までに出馬表明されている2名の方にインタビューし、その内容を2、3面に掲載しました。 |
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山田登美夫さん
県立愛甲農高卒(61歳)
家族 妻、長男、二女、父
愛読書 歴史物
尊敬する人 上杉鷹山 |
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好きな言葉 先憂後楽
10年前、職員の機関誌に「先憂後楽」という題で寄稿したことがある。 |
Q:まず、趣味と特技は。
A:読書、それにスポーツ全般ですね。農家の生まれですから、花や木が好きです。庭の植木の剪定は自分でやります。
Q:自分の性格を一言でいうと。
A:外見はとっきにくく見えるけど、実は、内に厳しく外にやさしい。外柔内剛型だと自分では思っています。
Q:しあわせと感じるときはどんな時ですか。
A:一日が終わってふとんに横になったとき。
Q:これまでの4年間をふり返っていちばん印象に残ったことは。
A:平成16年3月定例議会で、自治基本条例が承認されたとき。
Q:「町内には閉塞(へいそく)感が漂っている」という声があるが。
A:何をもってそう言われるのか真意が理解できない。これまで私は、若い人には経済的な支援として「小児医療費の無料化」を、そして精神的な支援としては「子育て支援センター」を設置した。また、お年寄りには介護保険料を2860円から2700円に下げて負担の軽減をはかってきた。成果はあがっていると思う。
Q:愛川町をどんな町にしたいですか。
A:愛川町の財産は、山や川に代表される豊かな自然、そして人情味あふれる住民の皆さんです。自然と調和した、安心・快適なまち、活力と魅力ある心やさしいまちにしたい。
Q:まちづくりは人づくりと言うが、人づくりについてどう考えていますか。
A:これからの厳しい社会の中で自らの力を出しきっていくためには、精神的な面がしっかりしていないといけない。それには自分の中に閉じこもるのではなく、たくさんの友だちと触れあい、自分を磨いていくことが大事だ。専門的な勉強は高校・大学でしっかりとやればいい。
また、子どもたちに社会性を身に着けさせることも大切で、企業の協力を得てキャリア教育ができたらいいと願っている。
Q:自治基本条例については。
A:まいた種を大切に育て、大きく実らせるため、「町民活動サポートセンター」の設置や地域のまちづくり事業への支援に取り組みたい。
Q:新郷土資料館の建設については。
A:「郷土博物館」計画は、平成14年、厳しい財政状況から白紙に戻した。いま検討中の郷土資料館は、規模を縮小し、あいかわ公園の工芸工房村の敷地内に建設する計画で、文化財資料の保存と展示だけでなく、学ぶ・つくる・楽しむ体験学習の場にしたい。
Q:交通問題と医療施設の充実については、いずれも町民ニーズ、関心が高いが。
A:まずニーズ調査をして、路線バスや循環バスのあり方、ガイドウェイバスなどの新交通システムの可能性を検討し、本町の交通計画をつくり、その実現をめざしたい。
また、医療に関しては、人工透析や24時間対応の緊急医療の要望もあり、総合的医療機関の誘致を検討していきたい。
Q:中学校給食についてはいかがですか。
A:共働き家庭の増加や食教育の問題もあり、「業者弁当注文配送方式」の経過をみながら、引き続き研究していきたい。
Q:合併についてのお考えは。
A:これは町長が合併したいからといってできるものではない。住民の意思、盛り上がりがなければできない。本町には合併が必要になるような財政問題はないが、住民の皆さんの声を大切にしていきたい。
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矢後和代さん
横浜市立桜丘高校卒(52歳)
家族 夫と娘2人
愛読書 永井隆「いとし子よ」
尊敬する人 M・サッチャー |
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好きな言葉 (自分の仕事に対する姿勢)
「兵士は有能な指揮官をもつ権利がある」 |
Q:まず、趣味と特技は。
A:趣味は手芸とアウトドアスポーツです。特技ですか、若いときからお茶が好きで、茶道暦37年、先生の免許も持っています。
Q:自分の性格を一言でいうと。
A:楽天的であまりくよくよしない。常に前向きなことかな。
Q:しあわせと感じるのはどんな時ですか。
A:家族と一緒にのんびり過ごすときです。
Q:まだ議員になって1期目の途中ですが、よく出馬を決断されましたね。
A:新町発足50周年を契機に、新しいまちづくりに取り組みたい。子どもたちのためにこの町を変えたいという強い思いが出馬を決意させました。
Q:当選すれば、はじめての女性町長となりますが。
A:特に自分が女性であることを意識することはありません。求められているのは、強い政治力、優れたリーダーシップだと思います。
Q:山田町政をどう評価されますか。
A:旧態依然で何も変わらない。いままでと同じことを同じやり方でやっている。もっと外に目を向けて、時代の変化を感じ取ってほしい。これからは民間経営の発想やPFI方式を取り入れてまちづくりをする時代だ。
Q:町内には閉塞(へいそく)感が漂っていると言われたが。
A:町民の暮らしは楽ではない。それどころか、いつ自分がリストラされるか怯えているのが現状だ。ところが、行政は無為無策でそれに何も応えてこなかった。町の中には、「どうせ何を言ってもだめだ」というあきらめ感が漂っている。首長(リーダー)がまちづくりの「政策」ではなく地縁血縁という古い「しがらみ」の中で選ばれてきたからだ。これを変えなくては愛川町に未来はない。閉塞感は役場の中にも強くある。
Q:活力とにぎわいのあるまちづくりを推進したいと言われたが。
A:はい。まず、安心して子どもを産み育てられる環境、「安定した生活」がなければ町に活力やにぎわいは生まれてこない。子育ての支援策とともに、安定した雇用・所得をしっかり保障する必要がある。そのためには企業の誘致や成長産業の育成はもちろん、調整区域も含め土地利用の計画的誘導をはかり、「特区の導入」も考えている。
Q:新郷土資料館の建設については。
A:文化財資料の展示・保存は大切であるが、建設費用をどうするかという問題も含め慎重に検討したい。
Q:交通問題と医療施設の充実については、いずれも町民ニーズ・関心が高いが。
A:まず、交通問題は広域連携が不可欠。この町の将来を考えると、鉄道やガイドウェイ・バスなどの新交通システムの導入が必要だ。そのためには署名運動の展開なども考えている。しかし、当面は、PTPS(公共車両優先システム)導入の検討などから取り組んでいきたい。
医療施設については、役場の周辺に総合的な機能をもった病院を整備する必要があると考えている。
Q:中学校給食についてはいかがですか。
A:町を歩くとあちこちで強い要望がある。しっかりと取り組みたい。できれば、自校方式がいいと思う。
Q:合併についてのお考えは。
A:愛川町は50年前に合併したが、21行政区に分かれていて、町自体がまだひとつになっていない。合併を考える前に、まず、みんなの気持ちをひとつにすることが大切である。
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