平成14年12月 熊坂 徹 議員 一般質問


  1. 温泉施設の建設について
*テ−プ越し原稿です


○9番(熊坂 徹君)

1点目は、温泉施設の建設について。
温泉施設の調査・研究は町長の選挙公約でもあります。その公約を実行するため、公募の委員も含め温泉施設調査見当委員会がつくられ、既に調査・検討が始まっています。そこで、これまでの検討状況と、今後の事業の進め方について伺います。


○町長(山田登美夫君)

はじめに、1点目、温泉施設の建設についてであります。
温泉施設につきましては、多くの町民の方々からの要望も高く、それにお応えするため、本年度より、議会をはじめ、関係団体の代表者や一般公募による委員さんを含め、温泉施設調査検討委員会を設置いたしまして、調査・検討を進めているところであります。

現在までの委員会での検討状況ですが、本年7月12日に第1回目の委員会を開催いたしまして、温泉法の説明や専門委員によります温泉についての講話により、委員の知識の高揚と理解に努めていただいたところであります。また、今後の調査・検討の進め方について話し合いを行っております。

第2回目の委員会におきましては、近郊の温泉施設に実際に出向き視察を行いました。視察に当たりましては、各施設の状況を把握し、調査・検討の参考にする認識のもとに、温泉の目的、規模、機能や運営方法など、さまざまな視点で視察を実施したものであります。

さらに、第3回目の委員会では、視察しました状況なども参考にしながら、各委員より温泉の目的や候補地についてそれぞれご提案いただき、検討を行ったところであります。委員さんからいただきましたご提案も、それぞれのお考え、お立場の中で、目的、候補地とも多くの意見が挙げられました。

そして、目的につきましては、今後、基本構想検討に当たっての基礎資料にしていくこと。また、候補地につきましては、今後絞り込みをするには、法規制上などの間題、温泉の湧出の可能性、道路条件や用地の問題など、さらに適地としての総合的な判断が必要になりますので、今後、ご提案のあった内容を含めまして、全町的な視点の中で調査・検討することとしております。

次に、今後の具体的な作業でありますが、来年度、候補地の条件的な調査や温泉湧出の調査・探査、さらに基本構想の検討をしてまいりたいと考えております。

なお、基本構想検討の中で、特に本町に適した施設規模あるいは本町で温泉施設を整備した場合、どのくらいの利用者が見込まれるのか。

さらに、収支計画の見込み、運営方法などについて基礎的な調査を専門業者にお願いしてまいりたいと考えております。そうした段階で、検討委員会をはじめ、町民の方々などのご意見を伺いながら、施設整備のあり方や方向性など判断してまいりたいと考えているところであります。


○9番(熊坂 徹君) 

それでは、再質問いたします。
まず、温泉の方からいきたいと思うのですけれども、内容的に事務レベルの問題ではないということから、政策の基本的な部分に関するものと私理解していますので、町長の方からご答弁の方をお願いしたいと思います。

まず1点目ですが、先ほどの検討委員会の性格ですけれども、端的にこれは温泉施設をつくることが前提の委員会と理解してよろしいでしょうか。


○町長(山田登美夫君)

温泉施設の調査・検討につきましては、私の公約として掲げたものでありまして、選挙戦を通じまして、多くの町民の方の温泉に対する関心と整備の期待を感じたところでございます。

また、今年、21行政区で開催いたしました「町長と話しあうつどい」におきましても、町の課題に対する意見を伺うテーマの一つとしたところ、多くの皆さんから早期整備を望むご意見を拝聴したところであります。こうしたことから、温泉が湧出する可能性があれば、温泉施設の整備を前提に検討委員会を設置しているところであります。

○9番(熊坂 徹君)

温泉施設についてですが、今、愛川町で進めているやり方で特に特徴的なことは、もう1つの町長の選挙公約でもあります住民参加、これを最大限取り入れた取り組みと私理解しているんですが、こういった形で自治体が温泉施設を建設したという、そういった事例というのはどこかございますでしょうか。

○町長(山田登美夫君)

専門委員にお願いしております平野先生のお話の中で、各方面の温泉施設をつくる場合に招かれて、いろいろお話をされているようでありますけれども、こういった住民参加の手法を用いた温泉施設は愛川町が初めてであるというお話をいただいております。

○9番(熊坂徹君)

愛川町が独自の方法で取り組んでいると理解いたしました。
それで次に町長にお伺いしたいのは、最終的な意思決定なんです。これは議会の議決が当然必要になってくるわけですけれども、執行機関としての意思決定についてはどのようにお考えになっているか、これをお伺いしたいんですが、幾つか段階を踏んで最終的な意思決定をされると思うんですけれども、そこに至るまでのプロセスのイメージについて町長の方からご説明いただきたいと思います。

○町長(山田登美夫君)

先ほども申し上げましたとおり、これから調査・探査を進めていくわけです。そして、基本構想の検討をしてまいります。そうした節目、節目に町民の皆さんヘの説明会といいますか、勉強会のようなものを開きまして、さらに利用者の見込みとか、施設の規模とか、そういったもろもろの基本的な計画を検討していく中で、住民の皆さんのご意見をお聞きしながら、また、議会の皆さんにもご相談をさせていただき、最終的に判断してまいりたいと考えております。

○9番(熊坂 徹君)

これは例えばの話になるのですけれども、建設しないといったこともあり得るのかどうか。その辺の考え方についてお伺いいたします。

○町長(山田登美夫君)

今の時点では建設を前提にいろいろな調査をしているところでありますので、今の時点ではそういったお答えはできません。。

○9番(熊坂 徹君)

私の質問に対するご答弁なのでしょうけれども、どういうふうに理解したらいいか、ちょっと判断に苦しむ点もあるんですが、わかりました。
もう1つ、基本的なことですが、住民参加の基本といいますか、ポイントについてはできるだけ多くの住民の意見を反映させると。これがまず一番重要なことではないかと思うんですが、この点について、確認の意味も含めまして、町長の方からご答弁いただきたいと思います。

○町長(山田登美夫君)

先ほど申し上げましたとおり、各基本構想の検討、基本計画の検討、そういった節目、節目で住民の皆さんのご意見をお聞きしていくということを基本としております。

○9番(熊坂 徹君)

先ほど来、町長の選挙公約でもあるし、また、町長と話しあうつどいの中においても温泉施設を望む町民の皆さんの声が非常に多かったということなのですが、愛川町の町民の皆さんは4万3,000人ほどいらっしゃいまして、必ずしもつくって欲しいという方ばかりではないと私も思いますし、実際、町の中を歩きますとさまざまな意見があるわけです。

ですので、賛成の方のご意見は十分町長はお聞きになっていらっしゃると思いますけれども、必ずしも賛成でない方の意見というのは、町長どのようにお聞きになっていかれるおつもりでしょうか。

○町長(山田登美夫君)

先ほども申し上げましたとおり、基本計画等の段階で温泉の目的などを明確にした中で、理解していただくように努力してまいります。

○9番(熊坂 徹君)

町理解していただくように努力されるというご答弁だったんですが、もう少し具体的に、どういうふうにするのか、その辺のお答えがいただきたかったんですけれども、じゃあ、もっと具体的にお尋ねします。
住民の意見をできるだけ反映していくという観点から、民意がどこにあるかとこれが一番大事だと思うんです。それにはいろいろな方法があると思います。例えば、住民の皆さんに対するアンケートについては、町長はどのようにお考えになっているかお伺いいたします。

○町長(山田登美夫君)

先ほども申し上げましたとおり、節目、節目で説明会を開いてまいります。そうしたことによって住民の皆さんに広く周知し、理解を得ていきたいと思っておりますから、今の時点では住民アンケートは考えておりません。

○9番(熊坂 徹君)

アンケートについてはお考えになっていないという答弁だったんですが、やはり要望が多いと、つくってほしいという声が非常に強いと、これは非常に定量的じゃなくて、いわば定性的なんです。やはり定量的に、例えば、愛川町の何%の皆さんが温泉を望んでいるのか、この辺の把握というの非常に重要ではないかと思うのです。

そういった意味も含めて、先ほど、住民参加の基本について私確認させていただいたんですが、理解していただくように努力するということももちろん大事なのですが、やはり民意をしっかり把握するという具体的な手だてが必要ではないかと思います。そういった意味でアンケートは私は非常に簡便にして有効な方法だと思うんですが、町長はそれでもアンケートをなさらないということですから、民意を、では、町長ご自身はどのように把握されるおつもりでしょうか、アンケートをしないとすれば。

○町長(山田登美夫君)

節目、節目で、先ほども申し上げましたとおりに説明会を行ったり、「広報あいかわ」等を通じて町民の皆さんに内容等を周知徹底してまいりたいと思っておりますし、やはり住民説明会、そうしたものをもって町民の皆さんにご理解していただきたいと思っているところであります。

○9番(熊坂 徹君)

なかなか話が進まないですけれども、それでは、アンケートではなくて、最近、パブリックコメントという手法が注目されてきています。住民参加条例の制定に関する専門委員会の中ではそういったパブリックコメントという話も出ているんですが、温泉施設の建設に関しては、このパブリックコメント、町長ご自身はどのようにお考えでしょうか。

○町長(山田登美夫君)

パブリックコメント、いわゆる中間、中間で住民の皆さんに周知し、理解していただくことでございますので、先ほどもお話しいたしましているとおり、節目、節目でそういった説明会等を行ってまいりたいと思っております。

○9番(熊坂 徹君)

もう一度だけ確認させてください。
パブリックコメントについて、町長自身は、そういう節目、節目の説明会というのも私は大事だと思うし、それだけでなくて、それに加えてパブリックコメントという手法も活用すれば、よリー層住民参加の度合いが深まるのではないかと、そういった意味で私は町長にお尋ねしているんですが、その点も踏まえて、もう一度ご答弁をお願いします。

○町長(山田登美夫君)

できる限り住民の皆さんとそういう説明する機会、お話をする機会を設けまして、取り組んでまいりたいと考えております。

○9番(熊坂 徹君)

もう1つお尋ねいたします。
究極の住民参加、私これは、住民投票だと思っているんです。いきなり住民投票ということじゃなくて、究極ということです。この住民投票に関しては、この温泉施設の建設に関して町長は何かお考えがございますか。

○町長(山田登美夫君)

住民投票ですか、考えておりません。

○9番(熊坂 徹君)

わかりました。
それでは、例えばもし、反対の声が大きくなってきたとき、町長はどうなさいますか。

○町長(山田登美夫君)

理解していただよう最大限努力してまいります。

○9番(熊坂 徹君)

わかりました。
それでは次に、温泉についてはお金がかかる事業であると私は理解しているんですが、財政についてのお話をお伺いしたいと思うんですが、相馬前町長のときにもこの温泉施設の建設についてはいろいろ議会でも議論があったところですけれども、前町長は、 「町民の尊い税金を温泉開発のために投資することは現在の財政状況の中では困難である」と。

これは平成12年の議会答弁でありますけれども、それ以降、町の財政状況は、先ほども質問がございましたけれども、決して好転したとは言いがたいと私は理解しているんですが、そういった状況の中で、あえて町民要望が強いということで調査・検討を始められているわけでありますけれども、財政についてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。

○総務部長(大野 茂君)

財政の状況ということでありますが、本町の財源の根幹をなします町税にありましては、昨日来より申し上げておりますように、固定資産税をはじめ、町民税にあっても厳しい状況にあります。そうした現社会情勢、長期の景気低迷の影響から、全体的には増収を見込むことが困難な状況でありまして、行財政運営は今後も厳しい状況が続くと予測されております。

しかしながら、重点施策、主要事業あるいは継続事業等の実施にありましては、事業の内容をより精査しまして、効率的な事業運営に努めることができるよう、財源の確保に全力的に努力してまいりたいと存じます。
以上です。

○9番(熊坂 徹君)

財源の確保に努力していくと。それは当然といえば当然のことであろうかと思うんですが、私がお伺いしたかったのは、そういう努力していくことについて質問したのではなくて、見通しはどうなんですかと。具体的に、例えば、数字を上げてなり、そういった説明を私は求めたんですが、その点についてはどうですか。具体的な、数字的な問題としてはどうなんでしょうか。

○総務部長(大野 茂君)

ご案内のように、本町の財政計画は、ある程度予測可能な3年計画を見通しながら事業実施の策定に努めております。当然、社会経済情勢の変動に対応できるようにいたしておることでありますから、今、数字的な部分では直接申し上げられませんけれども、弾力的な運用の中で対応してまいりたいと考えております。

○9番(熊坂 徹君)

3年スパンの実施計画の中で財政的なものは考えていくというのが従来からの町の基本的なスタンスであろうかと思うのですが、町民の皆さんが一番心配しているのは、果たしてほかの教育とか、福祉とか、そういった分野に影響が出はしないかと。こういう非常に素朴といえば素朴な、そういう心配をされている方が大勢いらっしゃるんです。その心配を、心配しなくていいんだよと、十分できるんだよと、町は温泉施設をつくっても財政的に十分やっていかれると、そういうふうに理解してよろしいでしょうか。

○総務部長(大野 茂君)

今ご質問の福祉、教育の分野の需要、そうした分野に応えられるような財政運営の中で、温泉施設につきましても対応していきたいという考えであります。

○9番(熊坂 徹君)

対応していきたいと、そういう非常に願望的なご答弁だったんですが、やはり責任ある行政としては、財政の見通しもそうですが、少なくとも5年ぐらいの財政計画を組んでもらわないと困ると思うんです。

そうじゃないと、何でもいいから町を信用しなきゃいけないと。いや、信用したいですよ。信用するには、これこれこういう数字的なバックデータがちゃんとあるよと。こういうふうに町は計画をもってちゃんと財政運営しているから何も心配要らないんだよと、そういう物的な保証といいますか、そういうのをやってもらわないと、努力しますとかという答弁ではちょっと不安なんです。

大文夫だと言うからには、やはりその根拠をはっきり示す。これは、ですから、行政の説明責任とよく町長がおっしゃいますよね。地方分権時代の自治体としては住民に対してしっかり説明責任を果たしていかなきゃいけないと。全然、説明責任になっていないじゃないですか。

わかりました。この財政問題については、ここでこれ以上議論しても、出てくる答えは期待と願望しかないみたいですので、そのように私としては理解させていただきます。

ただ1つ、温泉についてもそうですが、住民参加を言いつつも、住民参加の基本というのはもう1つあるです。今の説明責任もそうですが、情報の公開ですね。情報の公開されていませんよ、これ。町の情報コーナーヘ行ってごらんなさい。何もないです。委員会が3回開かれても、その委員会の資料は何一つございません。

もうこういうところからして、住民参加というのが果たしてどうなのかという疑問の気持ちもわいてきてしまうんです。財政の問題もしかりですけれども、もう少し頑張って、しっかりやっていただきたいと思います。