| 平成12年6月 田島知常議員 一般質問 |
温泉の保養施設について |
| (田島知常君) |
最後に、温泉の保養施設についてお伺いいたします。 この件につきましては、平成6年、9年、11年にも質問させていただきましたが、支持者の方々の強い要望があり、重ねて質問をいたします。 日本各地では、まちおこし運動、地域活性化対策として、全国に約2,600箇所の温泉地がございます。また、宿泊施設は約1万5,000軒でございますが、全国約3,000自治体のうち、温泉資源を生かしたまちづくりを今後建設を希望している市町村は、山梨県塩山市など約420の市町村に及んでいるようであります。現代人の潜在的な健康不安を解消し、温泉をいやしの場として、肩や腰のリハビリやリラクゼーションなど、心身両面にわたり健康を増進させる効果が温泉にはございます。 町内の方々も、老若男女を問わず、近隣市町村の温泉施設に通われる方々も多くおられます。そのような方々から、身近で温泉に入れるよう、町内に温泉施設を建設していただけたらという声が聞かれます。宮ケ瀬ダム周辺整備とともに、町の活性化を図る上から、また、住民の健康づくりや交流の場としての温泉施設建設についてのお考えをお聞きいたします。 |
| 町長(相馬晴義君) |
続きまして、3点目の、温泉の保養施設についてであります。 ご案内のように、全国各地において天然温泉を掘り当てて、観光などの目玉として、入浴施設の建設が行われ、天然温泉を簡単に手に入れることができ、日本人の温泉好きにあやかって温泉ブームが広がり、温泉さえわき出せば、確実に市町村の活性化が図られると思われております。 しかしながら近年の経済不況がもたらす税収減によりまして、地方自治体の財政運営は非常に厳しい状況が強いられ、大方が採算が得られないと言われております温泉施設の赤字補てんは、今、悩みの種になっているようであります。 一口に、温泉を掘り当て、もちろん掘り当てるまでに、確実に出るか出ないかという大きな課題もありますし、また、掘るそのものにも莫大な費用がかかる。それでも掘り当てたとしても、地域の活性化が図られると思われがちでありますが、その裏には、1,000メーター以上を掘る大深度掘削によりまして、今申し上げましたように、莫大な費用がかかるとともに、毎分100リットル以上を揚水する。そのためポンプの施設の維持管理費や、それから、常時100リットル以上の揚水を行うことによりまして、温泉が枯渇してしまう、そういう問題も起きているようであります。 また、天然温泉によって、配管やボイラーなどの機器も短期間で交換をしなければならない。その維持費もかさみまして、加えて、公営であるがため、安価な入浴料を設定しなくてはならないという、公共団体の使命もあるわけであります。その上に、温泉としての温度や湯の量ですね、これがやはり、時を経て減少するというようなこともあるようであります。ランニングコストは上昇をいたしますし、赤字経営になってしまう、それをどうするか。温泉施設の経営に当たっては、なかなかやはり、多くの課題があると聞き及んでおります。 先般、箱根の町長に会いまして、その話もしたのでありますが、箱根あたりでも、7年ぐらいで管を取り替えなくてはならないと言っておりました。公共団体が温泉に手をつけるというのは、なかなかやはり難しい問題ですよという話もしておられました。 町民が天然温泉につかることによって健康保持増進が図られるとともに、町民の憩いの場ができることは大切なことである。そうしてまた、地域活性化にも役立つであろうと思いますが、先ほど申し上げましたように、温泉施設としての維持管理や運営に当たっては多くの課題がありますことから、町民の尊い税金を温泉開発などのために投資することは、現在の財政状況の中では困難であるかなと、その感を持っておるわけでございます。 |
| (田島知常君) |
先ほど3点目の、温泉の件でございます。自治体でこういった温泉施設を運営するのは、経営コストとかいろんな問題があるようなご回答でございましたけれども、既に全国では公共団体が温泉施設を持っておりますことはご承知のとおりでございますが、近隣の、例えば平成9年では藤野町の決算状況をお話をさせていただきましたけれども、今回はお隣の清川村ふれあいセンター事業の決算内容について、ちょっとご紹介をさせていただきたいと思います。 ここは別所温泉とも言われますけれども、沸かしでございます。温泉の掘削を村としては希望されたようでございますが、地権者のいろんな事情から掘削ができなくて、沸かしの湯で、平成7年度から運営をされております。この決算状況を私、取り寄せましたところ、平成7年度では、歳入で7,419万円、歳出では5,329万円。この浴場使用料は1人700円でございますが、カラオケやマッサージなどの特別使用料、それから、お土産品の物品販売などの収入がございまして、7,419万の収入でございます。差し引き実質収入は2,090万の黒字でございます。年間10万1,296人の利用者がございます。1カ月平均7,608人、1日304人でございます。 平成8年度におきましても、歳入では1億1,223万5,000円、歳出総額は9,631万9,000円、実質収支といたしましては1,591万6,000円の黒字でございます。平成8年度の利用者数は11万6,209人、1カ月9,684人、1カ月25日の稼動でございますが、1日387人の方が利用されておるということでございます。平成10年度でも黒字になっております。 こういった状況を見ますと、あながち経営コストがかさむということでもないのではないかなと思います。これほど投資しても、見返りのある事業というのは、公共団体の事業の中にはないのじゃないか。そしてまず何よりも、町外の方々を集める能力が多分にあるのがこういった温泉施設ではないかと考えます。 伊勢原市においても、平成6年の11月に、大山の旅館組合より、温泉を掘削したい旨の相談が市にあったそうです。そして平成11年9月に温泉掘削工事会社と請負契約を結ばれまして、平成12年4月に、1,800メーター掘削しまして、52度の温泉が湧出したと伺っております。やがては大山の市の駐車場近辺に温泉施設が建設されるのではないかと思います。 また、秦野市においても、鶴巻温泉の廃業した旅館街の用地を買収しまして、来年の8月にオープンを計画をされているそうでございます。約7億6,000万を投入、男女別ふろや露天ぶろ、休憩施設、1,000円の利用料で計算をされているそうでございます。そしてその温泉施設の隣には秦野市出身の、亡くなられた宮永岳彦画伯から寄贈された約400点の絵画を展示する、400平方メーターの面積を持つ施設等を併設して、利用客の目を和ませる工夫もされる、そういった併設の温泉施設が計画をされているそうでございます。 再三、私は過去にも申し上げましたけれども、町民の私どもからすれば、ごみだけを置いていく来町者にお金を使っていただく、そういうよりどころとして、こういった温泉施設をつくることによって、町にお金を落としていただけるのではないかと考える次第でございます。 そして、あいかわ公園の中に予定されております郷土博物館も、単独の博物館ではなくて、温泉施設を併設することによって、より多数のお客さんを確保できるのではないかと思われます。また、半原台地の山のふもとや、現在の半原老人福祉センターなどにこういった施設を建設することによって、中津川に来られた方々、ダムサイトに来られた方々への動線としてのまちづくりができるのではないかと考える次第でございますが、町の活性化は、私がお会いする方々に聞く範囲では、温泉保養施設が最も適しているんではないかというコメントをされる方が数多くおられますので、もう一度、活性化に対する温泉施設の考え方についてお聞きをしておきたいと思います。 |
| 総務部長(馬場進太郎君) |
温泉の関係につきましては、基本的には、町長の方からご答弁を申し上げたとおりでございますけれども、貴重なご提言として受けとめをさせていただきたいと思っております。 |
| (田島知常君) |
そして温泉につきましては、いろいろなお考えがあると思います。そこで総合計画の中で、前期総合計画が平成14年度に終了するかと思います。13年度には町民の方々への意識調査を実施をされ、それをもとに平成15年度から後期基本計画を作成される段取りになると思いますので、その中で、住民の方々の本当の声を吸い上げていただきまして、ぜひ、近い将来、温泉を掘削されなくても、清川村のような沸かしでもよろしいかと思いますし、また、ほかの方法もあります。鉱物を使って、トロンだとかラドンだとか、そういったものを使っての温泉施設でも構わないかと思いますが、そこら辺を十分検討していただきまして、要望にとどめておきたいと思いますので、よろしくお願いいたしまして、質問を終わります。 |