| 平成10年12月 田島知常議員 一般質問 |
温泉による健康保養施設について |
| (田島知常君) |
最後に、温泉を利用した健康保養施設の建設についてお伺いい‐たします。 平成6年12月及び平成9年6月定例会にも同様の質問をさせていただきましたが、多くの住民要望もありましたので、3回目の質問をいたします。 今や全国総観光地化と言われ、日本各地ではまちおこし運動や観光地づくりが行われ、観光地イコール温泉と言われるほど日本人の温泉に対する愛着は大変根強いものがあります。 町内の住民の方々も老若男女を問わず、近隣の温泉施設に病気治療、肩や腰のリハビリ、また、リラグゼーションにと健康保持と娯楽のために通われる方が多くおられます。そのような人々から、身近で温泉に入れるよう町内に温泉施設を建設していただきたいという声が聞かれます。 愛川町は山々に囲まれた実に自然の美しい郷土であります。町の中央を流れる中津川は1年を通してアユやマス釣り、夏は川遊びやバーベキューに、また、完成した宮ケ瀬ダム、仏果山や八菅山などの山々にも多くのハイカーが訪れます。こうした観光客や地元の住民がなお一層喜んでいただき、そして、地場産業の物品や特産品を販売できる温泉施設の建設をしてはどうかと考えます。 温泉施設の建設にはまず温泉の調査と掘削をする必要があります。地下における温泉脈の調査などもしなければなりません。昨今の科学技術の進歩に伴い各種の調査をされてはどうか。町の観光の活性化を図る上から、そして、何より町民の健康づくりの上から、温泉による健康保養施設の建設について町長のお考えをお聞きいたします。 |
| 町長(相馬晴義君) |
3点目の温泉による健康保養施設の建設でありますが、まず、温泉の掘削について、先般ご質問もありましたことにお答えしておるわけでありますが、温泉の開発につきましてはいろいろ損失負担(リスク)が伴うわけであります。 1つ目には、掘ってみないと温泉が出るかどうかわからないこと。 2つ目には、たとえ温泉が出たとしても、温度が低いかもしれないこと。それから、3つ目には、湧出するお湯の量が少ないかもしれないということ。また、今は温泉の量が安定していても、将来、例えば地震などによってかれてしまうおそれがないかどうかなど、いろいろな問題があるわけであります。 このようなリスク、損失負担の問題に加えまして、温泉を活用した施設をつくるには相当額、数億円の費用も必要となります。 町民の皆さんの尊い税金を温泉の開発―掘削と施設をつくることに使うこと、こうしたことにつきましては、現在、長引く景気低迷によりまして本町の財政も大変厳しい状況にある中で、また、具体的にこうしたことをやっておられるところを見ましても、掘削の費用と施設建設に相当の金を要する。最低でも5億円は下らないであろうと思うのでありますが、その償却はもちろんできないわけであります。 通常の管理運営費については年間ごとに所要経費と収入とはまあまあバランスがとれたとしても、問題は、利用者の皆さんの動向を見ますと、はじめには町内の方もいらっしゃるのですが、だんだんに減って、町外の方が8、9割になってしまうという状況が多いそうであります。 そうした中で莫大な投資を本町の税金で賄うということ、この辺にも課題がありますし、なお、本町には活性化の要素としましては宮ケ瀬ダム周辺整備による新しい地域活性化の要素もあります。 そしてまた現在、河川敷には多数の皆さんもおいでになっておりますから、新しい活性化要素を求めるかどうか、この辺も考える余地もあるわけでございますが、ご質問、ご提言であります。今後、議員皆様のご意見あるいは多くの方々のお考えも拝聴しながら、この問題に対応してまいりたいと考えております。 以上、ご登弁申し上げました。 |
| (田島知常君) |
最後に、温泉の件でございますが、過去2回の定例議会のご答弁を調べてみました。今回もほぼ同じような内容でございます。 掘ってみないと温泉が出るかどうかわからない、これはごもっともだと思います。やはり地下にはどのようなものが埋蔵されているかというのは掘らないとわからないわけです。 そして、掘削のための資金が必要。それから、温泉水がかれるということについては、お湯のくみ上げ量と動力装置の維持管理をしっかりすれば半永久的に温泉はかれることはないということでございます。そして、町民皆様の意向と意見をお聞きして研究をされたいという3回目の同じ内容でございますが、やはりどの程度お聞きされたのかも知りたいところではございますけれども、その点は今後に期待したいと思います。 そして、温泉のリクスについても述べられたのですが、非常に投資効果の高い事業になるのではないかと考えているわけです。 藤野町でやまなみ温泉をスター卜いたしましたのが平成9年4月でございますが、実質的には5月からでございます。平成9年の決算を取り寄せてみました。入湯料6,200万円、特別室の使用料が183万円、温泉のスタンド使用料が33万円、あと諸収入ということで、約7,000万円の収入がございました。 この町は人口1万数千人の町でございますが、20%が町内の住民の方の利用だそうです。あと8割が町外から遊びに来られる方が利用されているということのお話でございました。年間約12万人の利用者があります。12万人掛ける600円としましても、このような数字になるのではないかと思いますし、そして、それ以外にも特産品や農産物、自動販売機、そういった売り上げが2,000万円ということでございます。 締めて9,000万円の収入があるわけでございます。建設につきましては総事業費が約6億円かかっておりますが、単純に6億円を減価償却するには年間1億円としましても、7、8年で減価償却というのはできるのではないかと思います。 この藤野町の温泉は町有地に建設されましたので、土地の買収費が要らなかったという利点もあるわけでございますが、そのような内容でもありますし、また、岐阜県に馬瀬村という村がございます。そこは人日1,634人の村でございますが、渓流釣りで全国に知られているそうですが、年間8万人の釣り客が村に来られるそうです。 温泉施設をつくってからは、ここも平成8年のオープンですが、約30万人の利用客で、若者の雇用の場として、また、温泉施設の周辺には数軒の飲食店が開店をし、土産品等の売り上げが伸びたこと、そして、馬瀬川の釣りという観光産業の実績がありながら、観光客あるいは事業収入の面などの不安材料から、ためらいがちであったが、温泉を核とした活性化方策により観光産業の基盤ができ、村の資源活用の方向性が見出せたこと、また村を誇りに思う心が村の人たちに一層強くなったと感じられ、地域づくりの将来像である地域に愛着と誇りの持てる村に一歩近づいたことなど住民の意識に大きな変化があったという紹介記事がございました。 本町にも、平成5年の実績でございますが、73万2,385人の観光客がございます。その観光客のほとんどが日帰り客でございますが、その日帰り客の消費は、平成5年の実績で年間6億円でございます。 一方、泊まられるお客さんは5億506万円という消費をしていただくわけですが、飲食費、その他の消費を合わせて1億円余で、20.4%、観光消費額では宿泊客のウエートが圧倒的に多いわけですが、お客さんの数は日帰りが94%ということで、消費するお客さんは極端に少ないわけです。そういった観光客の方々に入湯料を払っていただいて、また、愛川町の地場産業や土産品を買っていただく、そういう場にも温泉施設がなるのではないかと考えております。そういった意味もあります。町長の英断と勇気を期待したいと思っております。 以上です。 |
| (田島知常) |
そして、温泉の件につきましては、藤野町の場合、温泉の調査費でございますが、この資料を見ますと350万円と計上されております。これは1箇所だけではなくて、数箇所の調査費だということでございます。 来年度の予算にこういった調査費だけでも計上していただいて、数多い町民要望、そして、町の活性化のための温泉施設建設を考えておるわけでございますが、調査費の予算化についてご答弁をいただいて質問を終わります。 |
| 町長(相馬晴義君) |
それから、温泉掘削費を計上するかということであります。これは議会内部にもいろいろなご意見のある方もおありだろうと思います。その投資がもしもゼロになるような場合、やはり町民の皆さんの税金でありますから、ご意見のある方もおありでしょう。それらを含めて、もう少し皆さんのご意見を拝聴してまいりたいと思っております。 |