平成6年12月 田島知常議員 一般質問


温泉について

(田島知常君)

2点目、温泉についてお伺いいたします。
まちおこし事業の推進は、昭和63年と平成元年の竹下内閣のときに全国の自治体で盛んに実施されました。ふるさと創生の1億円で観光の目玉をつくった事例として2、3ご紹介いたします。

兵庫県の津名町では、 1億円の金塊を63キロ購入して展示し、旅行客を集めております。島根県仁摩町は、世界一の砂時計をつくり、観光の目玉にしております。宮城県志波町では新幹線の栗駒高原駅前に直径10メ―トルの日本一大きな水車と3.5メートルと2メートルの小さい水車をつくり、粉をひき、だんごを販売しております。

なお、温泉の湧出によるまちおこしとしては、栃木県今市市、長野県和田村、山梨県双葉町、宮城県金成町等があります。近隣においては、津久井郡藤野町、山梨県秋山村や道志村、八王子市等々において近年温泉がわき出しております。

本町においても温泉がわき出る可能性が高いと思われます。宮ケ瀬ダム周辺整備とともに、本町の観光の活性化を図る上から、そして何よりも愛川町民が健康を保ち、楽しみながら利用できる温泉施設の建設を提案したいと思います。温泉についてのお考えをお伺いいたします。します。

町長(相馬晴義君)

次に、2点目の温泉であります。

まちおこし、さらには観光の活性化を目的として温泉の調査をというご提言であります。お話しのように、本町周辺でも確かに山梨県の道志村、津久井郡の藤野町、また八王子市における温泉が出たという話を聞いておるわけでございまして、特に、火山の多い日本では全国的にどこを掘っても温泉の出る可能性は高いと言われております。

これらの環境と根強い日本人の温泉好きといいますか、そうしたことに支えられて、今、温泉開発というのは一種のブームになっておると言われております。

しかしながら、温泉の開発には大きな損失負担というものがありまして、 1つには、掘ってみないと温泉が出るかどうかわからないこと、それから2つ目には、たとえ出なくとも、掘削のための資金投資が必要であります。

またさらに、温泉が出たとしても温度が低かった場合、それからまた、湯の量が少なかった場合、それらの採算性、また、今はよくても将来、かれはしないかという、将来いつまでも保証されるかという、その辺の問題もありまして、公の投資をこれに使うということにはなかなかやはり課題が多いわけであります。

かって本町でも、町として塩川滝近辺に温泉掘削を実施しましたが、これは失敗に終わったという例もあります。ですから、これらについては、私はやはり民間の有力者にちょっと適地をやっていただく方策はないかと、これなふうにも考えております。

今後、町民皆さまの意向等を十分把握しながら、また、皆様のご意見もお聞きしながら研究課題とさせていただいて、やはり出れば、確かにこれは有効なまちおこし資源になるわけでありますから、十分その辺も踏まえまして、皆さんとともに研究課題とさせていただきたいと思っております。

 
(田島知常君)

それから、温泉についてでございますけれども、近隣では藤野町の藤野温泉病院がございますが、そこでは45度の温度の温泉が出まして、毎分265リットルが出るそうです。

八王子市のひなとり山の社長が掘り当てまして、そこでは41.3度、毎分180リットル、秋山村でも40度の温泉で、毎分340リットル。藤野町としても掘っておりますけれども、そこでは40度で、今のところは毎分80リットルということの結果がございます。もちろん、厚木市も温泉が出ているわけですので、本町においても、過去、塩川滝で失敗したケースもあるやのお話でございましたけれども、ある程度の深さでの掘削で、こういった豊かな量と高温の温泉が出るのではないかと期待しているわけでございます。

ちなみに、 1億円創生事業で山梨県の双葉町が温泉掘削事業をやったわけですが、この町は、人日9,500人で、町民の利用の場合は1人300円、子供が150円ですが、利用料収入といたしましては、平成4年が2,656万4,000円、平成5年が4,200万円だったそうです。栃木県今市市の場合におきましては,人口5万6,000人の市でございますが、平成5年10月からことしの9月までの実績で、入場料が5,900万円ということでございます。
もちろん、温泉を利用した休憩室だとか、トレーニング室だとか、そういった施設の利用でございます。

先ほど、掘ってみないとわからない。例えば、出なかったときの資金の投資についての不安をおっしゃられましたけれども、藤野町の温泉の掘削に当たっての契約を、藤野町の広報に掲載してあったものをいただいてきたわけですが、ちょっと参考までにご紹介したいと思います。

藤野町では契約金額、温泉掘削費総額9,476万円、掘削深度は1,500メートルを予定して、工事の期間を平成6年12月20日までとしています。契約内容についてでございますが、町で初の条件保証式を設定しました。これは、いわば出来高報酬のようなものです。具体的には、わき出した温泉を地上での温度と湧出量に基づいてAからCランクに分類し、価格を決めるものです。したがって、温泉の温度や成分が温泉として認定されない場合には、事前に支払った金額が全額払い戻しされることになります。

以下云々とございますが、こういうような契約方法をとられるならば、万が一というときにはお金が戻ってくるわけですので、こういう方法も一つの方法ではないかと考える次第でございます。この契約方法について、お考えをいただければと思います。

総務部長(関野市司君)

温泉の関係でちょっとご質問がありましのでお答えしますけれども、最近の掘削機は、石油掘削の機械で外人が専門に日本へ来て掘ってくれたということで、相当深く掘れるというふうにパンフレットにも出ていますけれども、1,500メ―トルぐらい掘れるんだということです。

もちろん、1,500メートルぐらいだったら石油の関係では問題はないわけですけれども、大体、日本では100メートルで3度程度温度が上がるということを言われている。

ですから、1,000メートル掘ると30度ということで、どうして今までだめだったかということになりますと、ポンプで上げたときに温度が下がってしまうということで、最近では、魔法瓶のようなもので囲ってボンプで吸い上げるということによって二、三度しか温度が下がらなくて、温泉が使えると。

ただ、先ほども町長が言いましたように、逆に雨水が何十年とかかって浸透していくんですけれども、その水脈に当たらないと非常に量が少なくなってしまう。先ほど言われました出なかった場合のことですけれども、一応、ちょっとした例を、こういうふうに縦横で合わせてやるんですけれども、 1日80トンで35度のものが出たとすると1億5,000万円、最低保証が3,000万円から5,000万円出すということになっているらしいです。

それは状況によってですけれども。ですから、その量が25度以下であって、うんと少なかった場合にはほとんど利用度がないようなことになっちゃいます。80トンといいますと、1分当たり55リットルになります。

ですから、私どもも、つい最近行ってきたところが146リットルで、50トンの水槽をつくって、そこでためて、 1日20トンぐらいで、2軒で40トンぐらい使っているらしいですけれども、そんなふうなことでやっていると。そこでも、建物から何からでは相当かかっているというふうなことも聞いています。

ですから、水脈のいいのを見つけることが一番大事であるというふうなことも聞いています。
以上で終わります。

(田島知常君)

2点目の温泉についてでございますが、本人の風呂好きというのは外国でも有名でございますが、町内の方々も道志村の温泉行ったり、箱根に行ったりというふうな形で町外に温泉を求めて行かれる方が多いわけでございますが、やはり1年じゅう手軽に入れるような温泉が身近なところにあったらいいではないかという声もございますので、提案させていただいた次第でございます。

やはり業者の選定にも、掘削のそういった条件、出来高払いを採用してくれるような業者を選定すれば、マイナス面というのはなくなるのではないかと思います。今後、期待をしたいと思います。