<討論>
これはテ−プ起し原稿です


陳情第14号に対する討論


○議長(田渕国夫君)

これより討論に入ります。一括でお願いします。 はじめに、原案に賛成意見の発言を許します。 9番熊坂徹君。
○9番(熊坂 徹君)

陳情第14号「町民ひとりひとりが何の足伽もなく自由に発言できる地域社会としての町づくりを求める陳情」に対して賛成の討論を行います。 まず、この陳情を総務常任委員会が不採択にされたのは驚きというほかはありません。

なぜ町民ひとりひとりが何の足伽もなく自由に発言できる地域社会としての町づくりを求めることがいけないのでしょうか。私には理解ができません。 陳情者は、町の総合計画にある豊かな人間性をはぐくむ文化のまちづくりについて触れ、「私たち大人が豊かな人間性を身につけ、崇高に生きて次世代へつなげていくことが文化となることを確信します。」と結んでいます。

まさにそのとおりです。豊かな人間性を身につけ、崇高に生きる、そのためには何の足伽もなく自由に発言できる地域社会でなければなりません。この至極当然と言えば当然過ぎることを陳情者は訴えています。しかも、訴えざるを得ない実情を切々と述べて配慮を求めておられます。それに対して議会は耳をふさいでしまっていいも のでしょうか。

ところが、これは行政区の問題であって、行政区の中で解決すべき問題であるという意見があるようですが、果たしてそうでしょうか。確かに一見すると行政区の問題のようにも見えま す。書き出しがそうなっていますから。「先日、半原・田代地区の区長連名で陳情署名が地区町内会の班長さんを通して回ってきました」と。

しかし、内容をよく読めば本質はそうでないことがわかります。前段の部分にある行政区で行われた陳情書名に関する実情は単なるきっかけにしか過ぎません。その証拠に陳情者は「今回に限ったことではないのですが」とはっきり言っておられます。行政区の部分はいわばイントロに過ぎないのです。

ただ、表現がちよっと過激なので、それに過剰反応してしまうと、後段の本質の部分、本論をそっくり見落としてしまう危険があります。 「上からの圧力と日本国民固有の運命共同体としての隣組的精神をうまく利用した署名運動」であるとか、 「民主主義とはおよそかけ離れた人権無視の方法」といった表現がそうです。

表現がきついだけについこの部分にとらわれてしまいがちですが、陳情者の本位は後段の部分にあります。ひとりひとりが自由に思ったり考えたり想像したり、知恵を働かせたり言葉にしたりするにはどうしたらいいか、その点について触れ、一方的に上からの指図で物事を進めるやり方は、ひとりひとりが何の希望をも持たなくなり、思考したり、想像したり、言葉にしなくなってしまう恐れるべき現実をもたらすと指摘をしています。

そして、この陳情のポイントはやはり最後の部分、町づくりのビジョン、総合計画のことですが、豊かな人間性をはぐくむ文化の町づくりにあります。言うまでもなく、これは総合計画にある6つの施策の大綱の一つです。

陳情者の求める町民ひとりひとりが何の足柳もなく自由に発言できる地域社会としての町づくりとは、結局総合計画にもある豊かな人間性をはぐくむ文化の町づくりに通じるということであります。これを議会に出された2人の方は、そのための努力を求めているのであって、この陳情を不採択にすることは、町の総合計画の一つの柱を否定することにもなります。

間違いなく陳情の末尾にはそのことがはつきりと書いてあります。幾らこれは行政区の問題だと言っても、ここにそう書いてあります。書いてあるものをだれも否定することはできません。それを無視して、これは行政区の問題だというのはこじつけと言われてしまいます。あくまでも本文に忠実に陳情の審査は行われなければなりません。

町民ひとりひとりが何の足伽もなく自由に発言できる地域社会としての町づくりを求める陳情、町民から出された切なる願いが込められたこの陳情に大いに共感を覚えるとともに、この陳情に賛成をいたします。

議員皆様のご理解とご賛同を切にお願いして賛成討論といたします。

○ 議長(田測国夫君)

次に、原案に反対意見の発言を許します。 7番鈴木一之君。
○7番(鈴木一之君)

私は、陳情第14号「町民ひとりひとりが何の足枷もなく自由に発言できる地域社会としての町づくりを求める陳情」に対して反対の立場から討論をさせていただきます。

タイトルが「町民ひとりひとりが何の足枷もなく自由に発言できる地域社会としての町づく りを求める陳情」となっておりますが、陳情の前段を見ますと、区長運名で陳情した町道幣山 下平線の事業推進の件で、行政区の総会のときに議題にはなかったことから、住民からの要望ではないと記されてあります。

このことにつきましては、私は、平成12年2月の27日、川北児童館で開催されました愛川地区の議員と愛川地区区長並びに区民の皆さんとの話し合いの会議の中で提案されたことを確認しております。

この会議は、町民の参加を得て、議員を囲み町政全般について話し合いを行い、知恵と心と力を出し合い、まちづくりに資することを目的に実施され、さまざまな問題が提案・要望されました。そして、その中の一つに町道幣山下平線の事業推進の陳情書提出の要望が区民の方よりあったわけで、決して上からの圧力、人権無視の方法で提案されたものではありませんでした。

また、署名お願いの回覧の文書を見ても、道路渋滞の解消や愛川地区の利便性等が記載されていました。また、自然環境の整備についての記載もされており、署名に当たって必要な情報は記載してありました。よって、この署名に当たり、最終的には区民ひとりひとりが自分自身で判断し署名をされたものと推測せざるを得ません。

このように提出された区民ひとりひとりの切なる要望に耳を傾け、その内容について討議することは民主主義そのものと考えられます。これはまさに陳情書の後段で要望されている町民ひとりひとりが自由に思ったり、考えたり、また上からの指示を受けず、豊かな町づくりのための署名であり、町道幣山下平線の事業推進の陳情が提出されたものと思われます。

また、角田区、三増区からも同町道幣山下平線の推進事業に対し陳情が提出され、半原・田代地区5,962人、角田・三増地区、2,018人、合計7,980人と多くの署名があり、町道幣山下平線の推進事業に対し、多くの区民からの要望があることは明白です。各地域での署名方法は回覧方式で実施されました。このことについて行政区の運営上の問題であり、議会としては権限外であり、議会で触れる必要はないと判断いたします。よって、この陳情に対して反対をいたします。