一般質問:てつの解説


1.情報化推進計画について

@策定のための体制づくりはできたか

情報化に興味と関心を持ち、意欲のある職員を庁内公募し、研究部会を本年4月に設置した。

A今年度のスケジュールはどうなっているのか

研究部会をおおむね10回程度予定をしているが、先進市町村の実態と、計画内容等についての視察をし、今年度中に計画を策定して行きたい。


<コメント>

意欲のある職員を庁内公募したのは正解だと思います。ただ欲を言えば、大和市のインタ−ネット研究会がやったように、話し合いの中身を公開して欲しいですね。せっかく町のホ−ムペ−ジを開いているんだから。別に難しいことじゃないですよね。ついでにアクセスした人は誰でも意見が言えるように会議室もつくってくれれば、言う事なしなんですがね。

ただ、愛川町の場合他にもいくつか問題があって、1年で計画をつくっちゃうというのも性急すぎるんじゃないかと思いますが、実はそれよりも計画ができた後の方が大変なんですね。何が大変かって、それを実行していく組織、体制というものが不十分なんですね。また、組織を支えるのは結局「人」なんですけど、この人材の養成も遅れている。本当に大丈夫なんだろうかと正直心配になります。もっとも若手の職員の中には意欲的で才能もある人もいるので、若手に期待するしかないのですが、とにかく若手職員が中心になってこの難局を乗り切ってほしいですね。

それと、これからの情報化の推進を考えたとき、現在の態勢でじゅうぶんな対応ができるか心配です。今の情報システム班は、ほとんどオペレ−ションとその管理業務で終わってしまって、政策的な問題は企画課の担当なんですね。でも、企画課は他にも種々雑多な業務をこなさなくてはならないので、やはり、本腰を入れて情報化の課題に取組むためには情報政策課の設置が必要だと思いますね。いきなり課の設置が難しいなら、とりあえず班としてスタ−トして1、2年したら課に昇格させてもいいけど。とにかく、まず足元を固めないと、と思います。


2.ケーブルテレビについて

@今までどのような調査研究をされてきたのか

厚木伊勢原ケーブルテレビが設置をされた経過や運営状況等について、事業者から直接話を聞いた。インフラ整備に莫大な費用がかかること、投資と効果はどうかなど課題が多い。かながわ広域CATVネットワーク基本構想については、その構築を見守って行く。


<コメント>

県の構想→推移を見守るといっても、見守っていたのでは、状況は何も変わらないですよね。これからの時代、そういった情報通信のインフラが必要だという認識があるなら、どうしたら、それが実現できるか、どういう条件がそろえば、それが可能になるか、それを知恵を絞って考えるのが行政の仕事じゃないですか。 →何とも期待はずれの答弁でした。

A本町における導入の可能性について

民間資本によるケーブルテレビの運営は採算が得られないために、事業者が参入することは期待できない。町が行う場合には、投資と効果への疑問もあり、町税等の減収が見込まれている現状では困難。


<コメント>

町にはときどき、愛川町にはいつケ−ブルテレビができるのか、と町民の方から電話が入るそうです。ケ−ブルテレビといってもテレビを見るだけでなく、最近はインタ−ネットの接続サ−ビスが人気で、利用者も急激に増えてきています。ケ−ブルテレビに対する関心も高いということか。

電話、テレビ、パソコン、携帯→近い将来、みんなインタ−ネットにつながる。そこで、県は「かながわ広域CATVネットワ−ク構想」をうちあげた。しかし、みんなでテレビを見ようというのではない。重要なのは、テレビではなくて、ネットワ−クの方だ。CATVのCA=ケ−ブル、つまり、光ケ−ブルのネットワ−クがねらいというわけだ。神奈川県の全域が光ケ−ブルのネットワ−クで結ばれれば、それこそいろんな用途に使える。娯楽やショッピングだけでなく、行政情報や防災情報、教育や福祉に関する情報まで思いのままだ。

ところが、今はNTTの電話回線という片側1車線の狭い道路しかなので、大量で高速の情報のやりとりができない。だから、情報のハイウェ−を光ケ−ブルを使って何百斜線、何千車線もある情報の高速道路をつくろうというわけです。道路さえできれば、そこをいろんな情報が行き来できるわけです。そこがポイントです。

それには、もちろん、お金がかかる。NTTもなかなかそこまでやってくれない。じゃあ、どうしたらいいかと、そこで県が注目したのが、いま都市部で急速に普及しているCATVだったというわけです。CATVのTVじゃなくて、CAの方、ケ−ブル、光ケ−ブルに注目したわけです。ほんとはもっと県が力を入れて、資金も投入して取組むべきなんですが、なにせ公共事業で金をつかいまくってしまったので今では借金ダルマ、とてもそんな余裕はない。ところが、民間のケ−ブルテレビ業者が自前で、その道路をせっせとつくってくれているわけです。

民間の業者が情報の道路づくりをしてくれている、もちろん、採算が合わなければ民間業者はやりませんから、商売になりそうなところから、投資効果が高いところから進めるわけですが、いずれにしても、そうやって県内の情報の道路ができつつある。だったら、これを使わない手はない、で、県はCATVのネットワ−クをつくることによって、それを中心に県内の情報通信のインフラを整備していこうと、こう考えて、将来構想も描きつつ、進めているわけです。ちなみに、神奈川県は、CATVの局数は全国でも第二位と、トップクラスですし、しかも、県内の都市型CATVの人口カバ−率は約90%と言われています。

ところが、です。ところが、このCATVが愛川町にはやってこない。当然といえば当然なんですが。もうからないからというよりも、いま、CATV会社はデジタル化の投資に大変なお金がいる。そっちの方で大変なんです。余裕がない。だから、まず、無理。で、愛川町にはやってこないと、こういった構図ではないかと思います。もっとも、やってきてもあまりメリットはないと考えているのかも知れませんが。いずれにしても、CATVは、愛川町にはやってこない。それが、現状。となると、光ファイバ−は引かれない。つまり、情報の道路ができない、ということになります。このまま、何もしないで放っておけば、確実に、愛川町は「陸の孤島」、これからの情報通信革命の流れから、完全に置いていかれてしまいます。

そこで、私は再質問しました。これからの時代、行政の政策決定は簡単ではない。インフラひとつとっても、何を優先的に整備するのか、選択がとても難しい。従来のように、道路をつくれば、単純にそれが産業・経済の活性化につながり、地域が発展するというものではない。

そこで、町長にボ−ルを投げた。町長だったらどっちを選びますかと。片や従来のコンクリ−トの道路、片や新しい情報のハイウェ−。金額は情報ハイウェ−の方がコンクリ−ト道路の約半分。しかも、うまくすれば、事業費の1/3か1/4の補助金がもらえる。さあ、行政のトップとしてどちらを選択されるか、お金があまっていて、両方ともできればいいけど、とてもそんな状況にない。どちらか片方しか選択できないとしたとき、

@町長はどちらをお選びになるか
Aいままで、こういった検討をされたことがあるか
B基本的な考え方について

*従来のコンクリ−トの道路:つくったら誰でも利用できる。もちろん、ただ、無料で。→税金を使って行う公共事業として理解されている。

情報の道路:これについてはどうなのか。つまり、公共事業としての位置付けが可能かどうかということ

これに対する町長の答弁は、?!?!?!?! というものであった。

○町長(相馬晴義君) 具体的には各関係部局でお話をいたしますが、熊坂議員のご意見としてお聞きをしておりますが、--(中略)--各般の事業につきましても、先ほど来申し上げておりますように、行政としての投資と、それに対応する効果がどうあるか、それらをしっかり見定めながら、熊坂議員の意見は意見としてお伺いをし、また、各般の面での町民のご意向、さらにはまた、各行政機関、議会、そうした皆さんのご意見を集約して仕事に着手をしてまいるわけでありますから、今いろいろおっしゃった内容については検討課題とさしていただきます。

まず、一点、私は意見を申し上げたのではなく、「質問」をしたのであります。質問を意見と受け取られては困ります。

次に、「検討課題」というのも困ります。私は質問をしているのですから、質問を検討課題にされてしまったのでは、次から質問ができなくなります。しかも、二番目など、いままでこういった「検討」をされたことがあるかという質問なのに、その答えまで「検討課題」にされてしまったのではもうお手上げです。

たしかに、議会となるとその場では即答できないこともあるでしょう。しかし、同じ検討するにしても考え方や方向性ぐらいは説明があってもいいと思うのですが、それすらないというのは一体どう理解したらいいのでしょう。議会の形骸化がますます進行して行きます。


3.幣山・下平線について

@生態系の調査について

オグラヒラタゴミムシは、県内すべてを調査したものではなく、山北町のみの調査で絶滅種として指定された経過があるので、より詳細な調査の実施を県へ要請した。


<コメント>

ところが、この時点ではすでに県からそういった調査はしないという回答がきていた(4月7日付けで)にもかかわらず、そのことについて町は一言もふれなかった。要請しただけでなく、回答ももらっているのに、なぜそのことを隠すのか。いずれにせよ県の線がダメになったわけだから、じゃあ、町としてこれからどうするのか、その点をきちんと説明してほしかった。

* 去年の12月議会で町は、尾山耕地内の貴重種を含む生態系調査については、県に要請するとともに町でも独自に分布調査を行うと答えています。

A道路線形、道路構造について
(今まで専門家の意見はどう考慮され、計画に反映が図られてきたのか)

生態系を保全する手法として、生物トンネルという試案をつくり、県や町の学芸員に相談したが、あくまでも想定案であり、決定事項ではない。今年度、生態系の分布調査を実施するので、調査の結果によっては、専門家の意見を伺うことも必要になるのではないか。


<コメント>

専門家の意見については、すでに私が情報公開請求して明らかにしたようにまったくお話にならなかった。町が提示した案ではダメですよと、生態系の保全、とくにオグラヒラタゴミムシに代表される貴重種の保全はできませんよという回答だったのに、この点についても町は一言もふれなかった。自分に都合の悪いことは徹底的に無視するというのが、この間、一貫してみられた町の態度、姿勢だ。

それともうひとつ、用語についてだが、「生態系の分布調査」ということはあり得ない。昆虫とか植物とか、ある特定の種などの分布調査ということはあっても、生態系というのは全体的な概念だから、全体がどのように分布しているかは神様でも調べ様がない。言葉は正確につかわないといけない。

ましてや、素人が専門的なことについて述べるときは特にそうだ。恐いのは、町で行う分布調査がイコ−ル生態系の調査にされてしまうことだ。まず、予備的な作業として分布調査を行い、それをもとに本格的な生態系の調査に入るのならいいが、分布調査だけで終わってしまったのでは中途半端だし、当初の約束と違う。生態系の調査を県に依頼するというあたりから、町が言うこの「生態系の調査」の内容がますますわからなくなった。

結局、県への要請というのはいわゆる「生態系の調査」ではなく、オグラヒラタゴミムシを含むレッドデ−タ種の「再調査」であったし、それを県に断られた後、じゃあどうするのかその辺もウヤムヤで、どうも県の方(いわゆる生態系調査)はなしということにして、町の方の分布調査だけで済ませてしまおうとしているみたい。そんな馬鹿な話はないので、ここで再度、生態系調査と分布調査の違いを確認しておく必要がある。「詳細設計の中で、分布調査絡みを通じて、どうしていくか、これからさらに、別途また専門家の方にご意見をお伺いする必要もあろうかと思う」、と建設部長が答えていることからもその危険性は大いにあると言わなければならない。

もうひとつ、調査の目的が道路計画に反映させていくために行うのであれば、何らかの形で、少なくとも生態系調査にもとづいた「アセス」を行わないことには、反映のさせようがないということ、このことをきちんと踏まえておかないと趣旨が一貫しない。ということは、こういった一連の調査によって「道路計画」そのものを問い直すことになるわけで、単に道路の構造をどうするかといった問題ではない。この点も確認しておく必要がある。


B長期の財政計画が必要ではないか

10年計画として計画策定はしていないが、3年スパンの財政実施計画によるローリング方法により対応している。


<コメント>

3年スパンの財政計画しか持ってないのにどうして10年の計画ができるか、私は不思議でしようがない。 10年計画を立てるんだったら、 10年間の財政見通しをつくらなくちゃ。とにかく、金がないないといいながら、単独事業で30数億もかかる町道幣山下平線をつくるというし、それだけじゃなくて、やれ、消防庁舎だ、核づくりだ、と景気のいい話が続く。博物館だってまだ諦めたわけじゃないし、ごみ処理の広域化にもこの先いくらかかるかわかりゃしない、おまけに下水道会計は目の玉が飛び出すような借金財政で、これからの12年間で約100億を返さなければならない。ある議員がするどく指摘していたけど、志田の最終処分場の後始末という爆弾もかかえている。誰だって町がこんな状況だと分かれば心配になる。

とにかく、試算をしてみて10年間の財政計画を立ててみる。その上ではじめて、何ができて何ができないか、施策の優先順位をどうするのか、現実的な議論ができるというものだ。いろいろ理由をつけて「できない」というのはウソで、本当は、「やりません」というのが正しいと私は思っている。財政の担当課があって、町職員の中でも優秀といわれる人材が配置されているというのに、それでも「できない」というのであれば、もう愛川町の役場は廃業した方がいい。そんな役に立たない役場は町民からいらないと言われてしまう。難しい要素があるということもわかるが、それを乗り越えて仕事をするのが給料をもらっているプロの仕事ではないか。


4.県道相模原・大磯線の歩道整備について

@今後の整備計画について

東側の歩道整備がある程度完了した段階で、未整備となっている反対側の整備が行われるものと考えている。

A整備が進まない理由とその解決策について

このような財政状況の中で、県単独で事業を進めることは大変困難。どうしても国庫補助事業として行う必要がある。町村会を通じ強く国に要望したい。


<コメント>

いつもこれなんですよね。国、県へのお願いと要望。それしかないんでしょうかね。しかも、工事に着手してからが長い。「桜台の五叉路から箕輪辻手前のバスセンターまでの区間延長約3キロメーターについて、昭和50年代から平成8年まで」かかったというから、気が遠くなる。


5.障害者プランについて

@今年度の取り組みについて

平成14年度中の策定を目指して準備を進める考えである。

A障害者施策推進協議会を設置すべきではないか

関係者の意見を十分聞きながら検討してまいりたい。


<コメント>

14年度中の策定を目指すというのは、グッド・ニュ−スだ。しかし、町が中心になってやるといっても、当事者である障害者やその家族の方々、あるいはそれを支えている人たちが参加しないことには意味がない。ところが、障害者・家族の方々は、どうしても、お世話になっている、やっていただいている、という意識がまだまだ強い。

しかし、障害者もひとりの人間として自由に尊厳をもって生きる権利があります。そのためには地域のみんなで支えあう仕組みづくりが必要になる。そのための計画づくりでもあるのだが、当事者の人たちがどうもいままでの考え方から抜け出せない傾向があるように思われる。そこで、何のために計画をつくるのか、シンポなどやってもいいし、また、誰かわかりやすく話してくださる方を呼んで講演会などをやったらどうかと提案したが、例によって今後の検討課題ということになった。


<傍聴席から>

* 介護保険について質問にたった議員がご指名で、<町長>のご決意を伺いたいというのに、<町長>がではなく、<民生部長>がそれに答える一幕があった。傍聴席からも、ええっ、何?、町長が答えるんじゃないの?、こんなのあり?、という驚きの声が、、、、。

* せっかくのしかも年4回しかない定例議会の一般質問なのだから、質問する議員の側はもちろん、それに答える町長以下町の幹部ももっと真剣に気合を入れて臨んでほしいものだ。